神奈川県の丹沢大山国定公園にある「大山」(おおやま)に行ってきました。鳥取県にも大山(だいせん)という同じ漢字の山がありますが、別の山です。丹沢にある大山は、日本三百名山のひとつで、別名、「雨降山」(あめふりやま)とも呼ばれます。
ここは古くから「大山詣り」として参拝者の多かった霊山。そのためか阿夫利神社や大山寺、こま参道、七不思議など見どころが多くあります。特に秋は紅葉目当てに訪れる人も増えます。都心からのアクセスのしやすさと、ケーブルカーで阿夫利神社下社まで行くことができることから人気の大山。当然のことながら週末や紅葉シーズンは混みます。駐車場事情や混雑状況などをまとめました。
2024年11月10日追記
2024年11月9日時点では、8時到着時で第二駐車場は満車、第一駐車場の空きは見えた範囲では、半分くらいは埋まっていたかと思います。ざっと見たところ、5台から10台は空いていそうでした。
紅葉はまだ早かったです。大山の紅葉ライトアップ時期が2024年11月20日(水)~12月1日(日)となりますので、11月後半くらいから12月上旬が最盛期ではないかなと想定します。
気温は、晴天で最高気温17度、最低気温8度くらいで、メリノウールの服、フリース、ダウン、レインをもっていきましたが、ダウンは使いませんでした。
大山の駐車場事情
大山には地形上、大規模な駐車場がありません。そのため、基本的には市営の第1一、第二駐車場か、三井のリパークの駐車場に停めることになります。
紅葉シーズンは、登山口に最も近い第二駐車場がすぐにいっぱいになります。実際に11月の週末に行ったところ、8時ちょうどで、第二駐車場はすでに満車。休日の人気シーズンに、どうしても第2駐車場に停めたい人は7時台には着いていたほうがよさそうです。
一方、第一駐車場はまだ余裕がありました。しかし、第一駐車場からこま参道入口にあるバス終点までは600メートルとかなり距離があります。そのうえ登り坂になっているので、体力も奪われてしまいます。そのため、次のおすすめしたいのは三井のリパーク駐車場となります。
近い順に駐車場をご紹介します。
伊勢原市営第二駐車場
駐車台数 | 44台 |
住所 | 神奈川県伊勢原市大山541番地の2 |
駐車料金 | 1,000円 |
三井のリパーク 伊勢原大山駐車場
駐車台数 | 37台 |
住所 | 神奈川県伊勢原市大山485 |
駐車料金 | 平日800円/休日1,000円 |
伊勢原市営第一駐車場
駐車台数 | 84台 |
住所 | 神奈川県伊勢原市大山412番地内 |
駐車料金 | 600円 |
第一駐車場は遠すぎる人は民営駐車場という選択肢も
第二駐車場がすべて埋まっているけど、第一駐車場には停めたくないという人は、あきらめずに第二駐車場に向かって進んでみてください。民営駐車場が何台かあり、運よく空いていれば停めることができます。民営駐車場は第二駐車場と同じく1,000円で停められることがほとんどです。私の場合は第2駐車場の警備員さんの隣で案内する人がおり、民営駐車場の場所まで連れていってくれました。
すべて埋まっているときの最後の選択肢「臨時駐車場」
すべて埋まっている場合、臨時駐車場という選択肢もあります。紅葉シーズンの11月の一定期間のみ、利用可能な駐車場です。バスを使うことにはなりますが、利用料金は無料。かなり遠くはなりますが、空いていない場合にはこちらも検討候補に入ります。ただし利用可能な時間や利用期間が駐車場ごとに異なりますので、ご注意ください。
1.大山小学校 臨時駐車場
伊勢原市大山209
2.大山バイパス沿い 臨時駐車場
伊勢原市子易451-2
3.雨岳文庫山口家前 臨時駐車場
伊勢原市上粕屋821-7
4.山王中学校 臨時駐車場
伊勢原市上粕屋804-2
電車・バスで行く方法
小田急線「伊勢原駅」が最寄り駅となります。
4番乗り場で伊10もしくは伊11系統の大山ケーブル行きに乗ります。行きのバス時間を記載しておきます。
時間帯 | 平日 | 土曜 | 休日 |
6時台 | 6:10、6:50 | 6:05、6:35 | 6:05、6:35 |
7時台 | 7:07、7:37 | 7:05、7:25、7:45、7:55 | 7:05、7:25、7:45、7:55 |
8時台 | 8:07、8:37 | 8:05、8:24、8:45、8:55 | 8:05、8:25、8:45、8:55 |
9時台 | 9:07、9:37 | 9:05、9:25、9:45 | 9:05、9:25、9:45 |
10時台 | 10:07、10:37 | 10:05、10:18、10:25、10:45 | 10:05、10:18、10:25、10:45 |
11時台 | 11:07、11:37 | 11:05、11:20、11:30、11:45 | 11:05、11:20、11:30、11:45 |
12時台 | 12:07、12:37 | 12:05、12:25、12:45 | 12:05、12:25、12:45 |
紅葉時期の11月頃は増便や直行便が出ていました。
21時が最終となります。
大山の混雑状況は?
やはり人気の山なだけあって、混雑しています。ケーブルカーや登山道、頂上の混雑状況をまとめました。
ケーブルカーの混雑状況
行きのケーブルカーは、9時始発ですが、30分前でも行列ができていました。1時間くらい前に着かないと、最初のケーブルカーには乗れないかもしれません。
帰りはケーブルカーに乗りました。人数制限はなく、体が触れそうなほどの混雑状況でした。ただ、2024年11月時点では増発便も出ており、何便も待つといったことはありませんでした。臨時便を出してくれているようです。
飲食店の混雑状況
飲食店は、高尾山のように店の外で待つほどではありませんが、8割くらい埋まっている状況です。特に阿夫利神社下社近くの飲食店が混雑していました。こま参道はお店によっては混雑していますが、問題なく入れます。
登山道の混雑状況
ケーブルカーが到着する阿夫利神社下社までの道は、比較的空いているように思いました。それ以降の登山道は混んでいます。ただ、大山の登山道は道幅が広いところが多いので、ストレスは感じにくいように思います。行列や渋滞はたまにありましたが、そこまで頻繁に遭遇することはありませんでした。
頂上の混雑状況
頂上は11時半頃到着でもかなり混雑していました。椅子やテーブルはすべて埋まっています。その後、正午が近づくにつれて、さらに混雑してきていました。人と距離をとって場所を確保するには、午前中11時頃までに到着する必要がありそうです。ただし、高尾山ほどの座ることができない状態ではありません。
登山道の様子
ここからは登山道の様子をご紹介します。行きはケーブルカーには乗らず、女坂から登り、大山寺超えて阿夫利神社下社へ。その後山頂を目指し、不動尻分岐から見晴らし台を通って阿夫利神社下社へ向かうルートです。
女坂を選択します。
道はさほど混んでいません。ただし階段は多数あります。
女坂の七不思議がところどころにあります。看板を探して歩くのも楽しいポイントです。
大山寺へ到着。
阿夫利神社下社へ到着しました
ここから登山道に入り、山頂を目指します。
樹齢5、600年を経ているといわれる夫婦杉です。
天狗の鼻突き岩。ところどころに見どころがあるのが楽しい。
最後の鳥居が見えてきたら頂上の近くです。大山阿夫利神社本社があります。
頂上へ到着。写真は奥の院です。
帰りは見晴台方面へ向かいます。実はここから下山するときの景色が一番きれいなポイント。ぜひ実際の景色を見てみてください。
こま参道の飲食店で湯豆腐とそばを食べました。
大山の特徴まとめ
大山の特徴をまとめます。
- 大山は大山詣りで有名な霊山。歴史的な建物やスポットがたくさんある
- ケーブルカーもあるので、初心者でも比較的登りやすい
- 人気の山なだけあって混雑している。特に紅葉シーズンは駐車場に停められないことも
- ただ道幅は広いのでストレスはさほど感じにくい
こま参道でお土産を物色したり、七不思議に注目しながら歩くだけでも楽しい山だと思います。紅葉の時期は混むので、平日を狙っていくほうがよさそうです。