ミレーの吸水ショーツで生理中の登山が快適に!3日間検証【モンベル比較】

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ミレーの吸水ショーツ 登山
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登山好きの女性なら誰もが経験する、生理中の登山問題。「日程調整が難しい」「荷物が増える」など、悩ましいですよね。私は「生理でもよほどひどくない限り、登山に行く」と決め、解決策として吸水サニタリーショーツを活用しています。

今回は新たに購入したミレーの吸水ショーツを生理中に3日間連続して履いてみた(!)ので、その使用感をレビューします。もともと使っていたモンベルやユニクロの吸水ショーツとの比較も交えながら、ご紹介します。

ミレーの吸水ショーツを購入した理由

驚くほど蒸れにくいミレーの吸水サニタリーショーツ

ミレーの吸水ショーツの正式名称は「ドライナミック メッシュ アブソーベント ショーツ」といいます。数ある吸水ショーツの中からミレーを選んだ理由は主に以下の3点です。

  1. 安心の吸水量
  2. 登山に使っている人からの評判が良い
  3. 価格が高すぎない

購入のきっかけはテント泊と生理が重なったこと。荷物をとにかく軽く、少なくしたかったので、ナプキンではなく吸水ショーツにすることにしました。これまで愛用していたモンベルの吸水ショーツだと少し心許なく感じたため、ミレーの購入に至りました。

ミレーの吸水ショーツを山旅で3日間履いたレビュー

6月末に2泊3日のテント泊と小屋泊でミレーの吸水ショーツを履き続けました。結論からいうと、履き心地がとても良く、快適に過ごせました。詳細をまとめると、以下の通りです。

利用シーン2泊3日のテント泊+小屋泊
着用感履き心地は非常に良く、フィット感はありながらも、窮屈さもなし。足さばきもスムーズ。肌触りはほんのり温かく、冷たさや冷えを感じることはなかった
吸水性吸水性はしっかり。公表では30mlとのことだったが、それ以上に感じた
(ただしタンポンと併用)
通気性通気性は良好。生地は分厚いが表面はさらりとしており、蒸れを感じにくかった
ニオイ抗菌防臭機能はあるものの、長期間着用時にはニオイがあった。
1日目は大丈夫だったが、2日目、3日目ともなるとニオイは残る
特に良い点着用感の良さは他の吸水ショーツに際立ていた
残念だった点厚みがあるので、持ち運びの際にかさばる。やや重い

着用感の良さが特におすすめです。表面のさらりとしている感じはドライナミックメッシュをベースに開発されただけあって、通常のメッシュショーツと違和感ありません。ひんやり感がないのが特によかったです。

後ろまで吸水面が覆ってくれる形状になっているが、前や横は例のアミアミになっている
後ろまで吸水面が覆ってくれる形状になっているが、前や横は例のアミアミになっている

量もひどいタイミングで衛生的に3日間はやばくないか?と自分でも思いましたが、ミレーは耐えてくれました。

モンベルの吸水ショーツとの比較

私が登山で愛用してきたモンベルの吸水サニタリーショーツと、今回レビューしたミレーの吸水ショーツを比較してみました。

比較項目モンベルミレー
着用感
吸水量10-20ml30ml
吸水性
通気性
重さ45g48g
素材ジオライン®メッシュ[ポリエステル78%+ポリウレタン22%]
ウィンドストッパー®ファブリクス バイ ゴアテックス ラボ
ポリプロピレン66%
ナイロン28%
ポリウレタン6%
ニオイ
希望小売価格4,840円(税込)4,950円(税込)
メリット軽い、爽快感がある着用感がよい
デメリット吸水量が少ない厚みがある
おすすめの利用シーン生理の終わりかけ生理中いつでも
2025年7月時点の情報に基づく

モンベルが公表している吸水量は10~20mlに対し、ミレーは約30ml。ミレーはよりしっかり吸水してくれる安心感があります。個人的には、ミレーはモンベルの3倍以上は吸水してくれそうな感覚でした。表面が冷たくならないのも、ミレーの方が優れています(モンベルもひんやり感はほとんどないですが、ミレーの方がさっと乾く感じです)。

お値段は、定価だとモンベルの方が安く見えますが、ミレーはネットでセールになっているあるため、タイミングによってはミレーの方がお得に購入できると思います。ぜひ探してみてください。

モンベル公式サイト(Amazonとかより公式の方が安いことが多いです)

個人的なおすすめは、まず1枚買うならミレーです。モンベルの方も通気性がとても良いので魅力的ですが、吸水量がやや少なめなので、タンポンやナプキンと併用しない場合は、生理の終わりかけや「念のため」の安心用として使う方が良いと思います。安価な買い物ではないので最初の1枚なら、ミレーを選ぶ方がいいかなと思いました。

注意点として、サイズがやや大きいという人もいたので、普段履いているものと公表されているサイズを見て、お選びください。私は普段Mですが、今回Sを購入。腹部は問題ないですが、足が太いのでMでもよかったかなと思っています。

モンベルの「吸水サニタリーショーツ」の詳細レビューも参考にしてみてください。

ユニクロの吸水ショーツは山で使える?

普段使いではユニクロの吸水ショーツを使っていますが、私は登山には不向きだと感じました。

なぜなら、ユニクロの吸水ショーツには防水機能があるため、登山で大量にかく汗を閉じ込めてしまい、蒸れや冷えを引き起こしてしまうからです。表面が常に濡れている状態の下着を履き続けることになるのは、不快ですし汗冷えの心配もあります。

吸水量はミレーと同じ30ml程度で十分なのですが、汗も経血も良くも悪くも閉じ込めてしまうため、やはり登山には向いていないと思いました。

ファイントラックは吸水ショーツを出していない

もともと、下着は軽くて持ち運びしやすく、ニオイ問題も少ないことから私はミレーよりファイントラック派でしたが、残念ながらファイントラックには「吸水ショーツ」がありません(2025年7月時点)。

ナプキンを付けるタイプのサニタリーショーツは出しています。これはfinetrack社の思想(参照:ドライレイヤー®ベーシックサニタリーショーツ開発秘話)によるもののようです。確かに衛生面を考えると、ナプキンをこまめに取り換える方が良いという考え方もあるのも頷けます。将来的に吸水ショーツを出してくれたら試してみたいです。

私は荷物を減らしたかったので、今回は吸水ショーツタイプを選びました。

生理中の登山を快適にするには、タンポンとの併用がおすすめ

生理中でもより快適に登山を楽しむなら、吸水ショーツとタンポンとの併用がおすすめです。月経カップは山での取り外しが難しく、ナプキンは持ち運びがかさばるうえに付け替える手間が増えるため、私はこのスタイルが定着しています。

ピルで日程をずらすという考え方もあります。ただし高山で血栓症のリスクがあったり、吐き気をもよおしたりするので、私は登山日を避けて前倒しで服用したことはありました。年齢を重ねると使えなくなってしまうので、その点も心配しています。

吸水ショーツは生理中でも登山をあきらめない選択肢のひとつ

生理中であっても、天候や他の予定、憧れの山小屋が予約できたなど、どうしても登山をあきらめたくないタイミングはありますよね。そんなときに登山用の吸水ショーツを試してみるのはいかがでしょうか。山はもちろん、日常生活でも大活躍してくれます。

特にミレーの吸水ショーツは、登山などのアウトドア用の最初の1枚におすすめです。