私は2014年から登山を始め、道具・装備だけで約20万円強ほど投資をしてきました。そんな中、雪山登山に行くことになり、一度しか使わないであろうスノーシューや雪山用の手袋をレンタルすることにしました。そのときのサービスを比較したことや、実際に店舗に行ってみて借りた経験をもとにおすすめのサービスをまとめました。
登山用品レンタルのおすすめランキング
いきなりですが、私のおすすめ道具レンタルサービスは以下です。
1位 やまどうぐレンタル屋
2位 そらのした
3位 KOBE OUTDOOR(神戸アウトドア)
4位 LaMont(ラモント)
私はやまどうぐレンタル屋が好きです。サービスがやさしすぎます。店員さんもすてきな方でした。なぜよかったのかその理由と、デメリットもあわせて紹介します。
サービス比較一覧
サービスを一覧にまとめてみました。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | |
サービス名 | やまどうぐ レンタル屋 | そらのした | KOBE OUTDOOR (神戸アウトドア) | LaMont (ラモント) |
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
セット商品 (6点セット1泊2日) | 9,545円+消費税 | 13,480円+消費税 | 9,091円+消費税 (税込み10,000円) ※送料込み | 9,970円+消費税 ※現地受け取り |
配送料 | 0円~1,000円 | 1,000円~1,900円程度 | 0円送料込み価格 | 送料込みの場合の差額が1,141円 |
キャンセル時の全額返金 | 使用開始日の前日までならキャンセル料なし | 商品受取日の3日前15:00までならキャンセル料なし 以降は、50%+予約取消手数料として往復運送料 | お届け希望日前日の14時までの連絡の場合、キャンセル料なし 以降は時期に応じて3,000円~100%負担 | 予約取消日がレンタル開始日の6日以前ならキャンセル料なし 5日以降は20%~100%+往復運賃料 |
破損時の保証料、保険料 | 0円通常使用の範囲内であれば、弁償の必要なし | 保証料5,000円保険料500円 | ものによって異なる軽微な3センチ未満の穴の場合は無料のこともある | 保険料約720円 |
店舗の有無 | 〇都心(新宿)にも店舗あり | 〇 | × | 〇 ※富士山周辺のみ |
運営開始時期 | 2010年 | 2010年 | 2012年 | 2011年 |
運営会社 | 株式会社フィールド&マウンテン | 株式会社そらのした | 株式会社神戸アウトドア | 株式会社Jバウンド |
※6点セットは登山靴、登山用リュック、レインウエア(上下)、スパッツ、ストック、ヘッドライトを対象にしています。サイト上7点セットと記載してあっても、実質同じ場合は6点セットと記載しています
※保険料や保証料は同程度のレンタル品の場合について記載しています
※2020年3月現在のものです
見ていただくと、なぜ私が「やまどうぐレンタル屋」推しなのかがお分かりいただけるのではないかと思います。それぞれのサービスの特徴について、詳しく見ていきます。
1位:やまどうぐレンタル屋
個人的に1位は「やまどうぐレンタル屋」です。おすすめの理由を紹介していきます。
おすすめの理由1:価格が安い
2020年3月時点では、6点セット1泊2日で9,545円+消費税でした。ほぼ同一のセット商品で比較すると、2番目に安い価格です。
6点セットの内訳
- レインウェア上下(ゴアテックス製のものもあります)
- ザック(ザックカバー付きでサイズも選べます)
- 登山靴 /トレッキングシューズ (靴下も無料でプレゼント)
- ストック/トレッキングポール
- ヘッドライト/ヘッドランプ
- ショートスパッツ
さらに現地で借りて、現地で返すことができるなら、さらに15%オフの手ぶら割があります。これを使えば一番安いのではないでしょうか。宅配の場合でも、1万円以上なら送料無料です。
おすすめの理由2:キャンセル料や保証料への配慮がやさしすぎる
なんと、直前までのキャンセル料なしです。ほかにも、保証料や保険料がかかるサービスもある中、通常使用の範囲内であれば、許容しており料金はかかりません。たとえば、汚れてしまったり、壊れてしまったときに通常損耗の範囲だと追加料金なしとなります。これはすべてのサービスが同じではありません。
キャンセル料に関しては各サイト比較してほしいのですが、若干怖い脅しのような文言が並ぶサイトもある一方で、やまどうぐレンタル屋にはこのように書いてあります。一部抜粋しています。
理由に関わらず、使用開始日の前日までにご連絡をいただければ、キャンセル料なしで全額返金いたします。キャンセル料を気にすることなく、ぜひまた次の機会にご利用ください。
出典:やまどうぐレンタル屋
何これ、好き。 いろいろ比較してみて、「好き…」ってなりました。
おすすめの理由3:実際に店舗に行ってみてよかった
私は登山靴で悩むことが多く、試着したかったので、新宿にある店舗に行きました。店舗が都心にあるのはかなり珍しいです。
そこでは、店員さんが雪山登山の心得を教えてくれて、道具選びもスムーズでした。登山靴選びでもきちんと足のサイズを計ってくれて、靴下を履いて履き心地を確かめることができましたよ。ちなみに登山用の靴下一足を無料でプレゼントしてくれました。帰りは送りたいなど柔軟な要望にも応えてくれて、特に不満なことはないです。
デメリット:キャンプ用品はない
しいて言えば、登山道具のレンタルなので、キャンプ用品はありません。コッヘルやクッカーなどはあるようです。キャンプ用品もあわせて借りるなら、「そらのした」のほうがいいかもしれません。
2位 そらのした
2位は「そらのした」です。理由をご紹介します。
おすすめ理由1:コーディネートが豊富
コーディネートの種類が豊富であることから、かっこいい、かわいい山コーデを楽しみたいという人にはおすすめです。セット商品であってもブランドとカラーが選べるようになっており、ちぐはぐな色合いになることなく、おしゃれを楽しめます。もちろん第一希望から第三希望まで出すので、希望通りにならないこともあるかもしれませんが、使ってみたかった商品を試せるいい機会だと思います。
6点セットの内訳
- レインウェア上下(ゴアテックス製の素材が基本です)
- ザック(ザックカバー付きでサイズも選べます)
- 登山靴/トレッキングシューズ
- ストック/トレッキングポール
- ヘッドライト/ヘッドランプ
- スパッツ(ショート以外も選べます)
実際に色やデザインを見ながら希望を出せるので、ネット上でも選びやすいです。
おすすめ理由2:キャンプ用品もレンタルも可能
「そらのした」はここがいいですね。登山に行きがてらキャンプも楽しむという人もいるのではないかと思います。テントなどの商品も豊富ですので、車に積んで登山やキャンプ、アウトドアと複数楽しみたい人にはいいと思います。
おすすめ理由3:店舗が複数ある
都心にはないものの、登山するときにほしいと思われる場所に店舗があります。もちろん試着もできます。
デメリット:価格が高め
価格が高めであることが、デメリットです。特に保証料の高さも気になりました。一時的にかかる初期費用も考えるとネックです。キャンセル基準も若干厳しめかなと思います。
3位 KOBE OUTDOOR(神戸アウトドア)
3位は「神戸アウトドア」です。
おすすめ理由1:価格が安い
送料込みで同様のセット数の商品と比較してみると、最安値ではないでしょうか(手ぶら割を除く)。
6点セットの内訳
- レインウェア上下(オンヨネの雨具。ブレステック素材が使われています)
- ザック(ザックカバー付き)
- 登山靴/トレッキングシューズ
- ストック/トレッキングポール
- ヘッドライト/ヘッドランプ
- スパッツ
デメリット:選択肢が少ない
ただしブランドは選べず、サイズの選択肢もやや少ない印象です。とはいえ、 最初に試してみるなら、価格面ではありだと思います。
デメリット:店舗がない
試着できる店舗はなく、配送センターが岐阜にあるようです。ホームページ上にも試着はできないとはっきり書いてありました。
4位 LaMont(ラモント)
4位はLaMontです。
おすすめ理由1:富士山に特化している
富士山に特化した、富士山のためのレンタルサービスです。そのため、富士山に登るなら、この店舗を選んでみてもよさそうです。配送もできますし、富士山の周辺で実際に店舗で選び、レンタルすることもできます。富士山を安全に登るためのアドバイスもしてくれるようです。富士登山にとっては心強いのではないでしょうか。
酸素缶など、エマージェンシーシートなど、必要なものを別途買うことができます。
6点セットの内訳
- レインウェア上下
- ザック(ザックカバーなし。別売り)
- 登山靴/トレッキングシューズ
- ストック/トレッキングポール
- ヘッドライト/ヘッドランプ
- スパッツ
ホームページ上では7点セットと書いてありますが、レインウェア上と下を分けて2点としているだけで、他と同じです。
デメリット:選択肢が少ない
1位、2位のサイトに比べて、色やサイズが一部選べるのみで、ブランドは選べず選択肢は全体的に少ないです。ザックカバーが別売りになるなど、細かな配慮も少し気になりました。
デメリット:初心者はそんなに富士山に登らない
初心者向けとなったとき、富士山に最初から登ろうとする人は少ないでしょう。おすすめもできません。そうなったとき、このお店のメリットがそこまで多くないように思いました。キャンセルに対しても厳しすぎます。キャンセル手数料がかかるのが5日前からというのも、天候が読みにくいですし、ちょっと厳しいなあと思います。
なお、「石井スポーツ レンタル山専」はサービス終了してしまったようです。残念ですね。
まとめ
以上、登山用品のレンタルサービスについて、比較しました。実際に買うのは高く、年に数回程度の登山であればレンタルで済ませるのも、とても賢い選択肢だと思います。実際に目で見てみたり、問い合わせてみたりして、好きなサービスを見つけてみてくださいね。しつこいけど「やまどうぐレンタル屋」好きです。やさしすぎる。よい体験でした。