宝登山は標高497mで小さなお子さんのいるファミリーでも登りやすい山です。しかし、登山初心者でも物足りなさそうな山でもあります。だからこそおすすめしたいのが長瀞アルプス。野上駅から尾根を歩きながら宝登山を目指し、長瀞駅に戻ってくるコースです。
長瀞アルプスへの交通機関・アクセス
JR熊谷駅から秩父鉄道の野上駅に向かう方法と、東武東上線寄居駅から秩父鉄道に乗り換えて野上駅に行く方法があります。ちなみに秩父鉄道はSUICAなどが利用できません。切符を購入します。
もし秩父鉄道でいくつかの駅を乗り降りするのであれば、秩父路遊々フリーきっぷ 1,600円が便利です。ライン下りなど割引特典もあるようですよ。
また、急行に乗る場合には乗車券とは別に急行券210円を購入する必要があります。
長瀞アルプスは、秩父鉄道秩父本線の野上駅からスタートします。野上駅から歩いて徒歩15分くらいで登山口に到着します。
野上駅の駐車場
野上駅の駅前に駐車場があります。月極で空いているところを駐車場として貸し出しているようです。見たところ10台から15台程度停められそう。数は多くありません。9時半頃の到着では、見たところ1、2台空いているようではありました。ただロウバイの時期は8時には埋まってしまうという情報もありましたので、7時台に到着していたほうが安全かもしれません。駐車場料金は駅員さんにお支払いします。
野上駅前駐車場
料金 | 1日310円 |
台数 | 不明 |
住所 | 埼玉県秩父郡長瀞町大字本野上272-2 |
もし埋まっていたら、土日に限り利用できる場所として、長瀞町役場駐車場があります。
長瀞町役場駐車場
料金 | 1回300円 |
台数 | 50台 |
住所 | 埼玉県秩父郡長瀞町大字本野上1035-1 |
こちらも埋まっていたら、宝登山山麓駐車場か長瀞駅のほうに停めることができます。その場合は逆に歩くことになります。宝登山に登って降りてくるだけでもいいのですが、せっかくであれば長瀞アルプスに行ってほしい。長瀞駅→野上駅ゴールとし、電車に乗って戻ってくるという方法がいいかもしれません。
都心からでも行きやすく、電車の本数もある程度あって、バスの乗り換えもないので、公共交通機関で行くのもおすすめです。
長瀞アルプスハイキングコース
今回のコースはこちら。
野上駅→登山口→天狗山→御嶽山(坊山)→野上峠→小鳥峠→ナラ沢峠→宝登山北登山口→宝登山→宝登山神社→長瀞駅
宝登山神社でYAMAPの起動を止めてしまったのですが、6.6km。合計時間6時間5分、休憩時間1時間2分でした。多分こんなにかかったのは足の遅さに加え、寄り道や自分好みの道を探して歩いたせいでしょう。
野上駅では万福寺コースと神まわりコースに分かれますが、万福寺コースを選択しておきながら天狗山と御嶽山に行って折り返しました。宝登山から長瀞駅に行くときも、自分好みの道を探して下山しました。
珍しくロープウェイ使わなかっただけえらい。
道案内があります。まずは駅からまっすぐ続く道を歩きます。
長瀞アルプスの看板へ進みます。万福寺付近にトイレもあります
長瀞アルプスの登山口に到着しました。
最初は少し登ります。
その後、歩きやすい尾根道が続きます。
歩きやすい!
どうやらこのあたり私有地らしく、環境整備協力金100円が通行時に必要です。小銭を用意しておきましょう。とてもよく整備されていました。こういうお金を募るスタイルや、入山時の料金、もっと増やしてもいいと思う。
分かれ道、右に進むと宝登山。左に進むと…
天狗山、御嶽山(坊山)に行けます。ここはちょっと寄り道をしていくことにします。
天狗山の頂上が分かりませんでした。きっとこのあたり。心の目で見ることにします。
御嶽山(坊山)に到着。神の道から行くとこの山を通って合流することになるようです。
途中少し急な傾斜もあり、雨天時や雨の翌日だと滑りそうではありますが、30分以内で行って帰ってこられるので寄ってみてもいいと思います。
そんな中見つけたきのこ。
もとに道に戻りました。途中路肩くずれ注意の看板があり、ロープが張ってあります。
再び歩きやすい道に出ました。一生頂上に着かない気がする。でもそれでいい気がする。
急に舗装路に出ました。道路がしばらく続きます。途中車の往来も多少ありました。
毒キノコに注意! 探したけど見つかりませんでした。ここで階段を登り、宝登山の頂上を目指します。
ようやく階段らしきものが見えてきました。
階段が続きます。登山らしくなってきました。
階段の後は岩を登ります。
あっという間に頂上に着きました。ここでようやく景色が抜けます。
宝登山の頂上です。
たぬ吉も心なしかうれしそうです。
ロウバイ園はこんな感じ。5月は見どころらしきものはありません。人もほとんど歩いていませんでした。
宝登山神社奥社に寄ってみます。ここの雰囲気がとても好きなのです。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が火に包まれて危ういとき、巨大な犬たちが現れて火を消し止めたそうです。宝登山の名前の由来にもなっているのだとか。火を止める山と書いて「火止山(ほどさん)」と読みます。我が家の犬は一目散にご主人を置いて逃げるんだろうな。
このわんこも山犬の1匹かな。日本酒が備えてありました。かわいい。
奥宮は木に囲まれていて薄暗く、神秘的な雰囲気でした。
小さな売店があり、ラムネやところてんが置いてあります。
レストハウスはこんな感じです、レストハウスというより茶屋という感じ? 食券で買います。
再び頂上に戻り、ここから長瀞駅に向かって下山します。物足りなくて少しでも歩ける道を探していますので、もっと早く降りられる道もあります。
途中、宝登山小動物公園にも出ました。
小動物公園から砂利道を歩き、長瀞駅に向かいます。
ずっと砂利道で物足りなさを覚えたころ、こんな巻き道を見つけました。躊躇なく入ってみます。入ったところで再び砂利道に出るだけです。これが何度か続きます。
宝登山神社に到着しました。宝登山神社は、三峯神社、秩父神社とあわせて秩父三社(秩父三大神社)と呼ばれています。
鯉が滝を登りきり龍となる登龍門が描かれています。色鮮やか。脇障子の彫刻など、三国志を題材につくられたといわれています。探してみるのも面白そうです。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が登山前に体を清めるためにみそぎをした「玉の泉」がまだ残っています。
それがこちら。うーん、どうなんだろう。濁って…いないよね、きっと。
ここから長瀞駅に向かいます。そしてかき氷を食べておいしく過ごしました。長瀞駅は少々混んでおり、すぐに退散しました。
長瀞アルプスまとめ
長瀞アルプスの特徴をまとめます。
- 初心者でも登りやすい
- 家族連れでも行けそうな登りやすさ
- でも高尾山ほど混んでいない(多少は混んでいるけど)
- 歩きやすい尾根道でハイキングに近い
- 観光地とあわせて楽しめる
でも、長瀞アルプスから歩くのであれば、登山靴やトレッキングシューズは必要かなと思いました。