少し前に高麗山(こまやま)という山に一人で登って来ました。神奈川県の平塚市と大磯町にある山で、標高は168メートル。物足りないくらいの山ではありますが、見どころや歴史も感じられ、何といってもアクセス性のよさが魅力です。ちょっと時間ができたというときにおすすめしたい、お手軽ハイキングのできる高麗山を紹介します。
交通・アクセス
湘南新宿ラインと東海道本線の大磯駅が最寄り駅です。駅から歩いていくことができますので、アクセス性はよいと思います。大磯駅から10分ほどで登山道に入ります。
駅から登山道が少し分かりにくいところがありましたのでそこだけご注意ください。




右手の細い道から登山道に入ります。見逃し注意。実は一度、通り過ぎてしまいました。
おすすめの季節
日陰はありますが登山道に入るまでは舗装路で、さえぎるものはありません。夏は暑いので、秋から春までがおすすめです。雨の日の登山にも、いいかもしれません。冬は湘南平からの景色がすっきり見えそうです。
高麗山のコース
今回のコースはこちら。
大磯駅→湘南平→浅間山→八俵山→高麗山→大磯駅

休憩時間混みで、私でも2時間4分で行って帰ってくることができました。距離は5.5km。これなら、午前中の空いている時間に、ちょっと歩きに行くということもできそうです。
なお、湘南平を通らずに登山道ルートを行く道もあります。最近はこちらの方がお気に入りです。ルートはこちらを参考にしてください。こちらも最初の登山口だけ見つけるのが難しいです。
高麗山の見どころ・登山道レビュー
まずは湘南平を目指します。

急に登場した人工的な階段を登ります。

すぐ近くに駐車場もありますので、軽装の方も多いです。ここに車を停めると、登山らしい登山を楽しむのは難しそうです。

さほど登っていないのに、きれいな景色を眺めることができます。

もし、余裕があればレストハウスまで行くと、富士山が見えて大展望が楽しめるようです。軽装の若者の中に混ざる勇気もなく、私は通り過ぎることにしました。

続いて浅間山を目指します。

再び登山道に入り、安心します。湘南平付近で多かった人もいなくなりました。

浅間山に到着しました。小さな祠と鳥居があります。

この先に八俵山があるのですが、よく分からないまま通り過ぎます。少しだけ道を間違えたのは内緒です。
あっという間に高麗山に到着しました。展望はありませんが、開けています。大きな木があり、ベンチがひとつ。木陰になっていて、なんだか落ち着く空間です。

高麗(こま)という響きから関係するのかなと思っていましたが、やはり朝鮮とゆかりのある山の様子。奈良時代の頃に高句麗から逃れた王族が、大磯に上陸し、日本に帰化したのだと書かれています。歴史好きにはたまりません。

さて、下山することにします。さすがに物足りず、名残惜しくもありました。やや急な階段を下ります。

男坂と女坂がありますが、迷わず女坂を選びます。

ちなみに、男坂も歩いてみましたが、結構な勾配で、雨上がりだと滑る感じでした。以前、男坂では滑落事故があったようです。実際に歩いてみると、こんなところで?という感じではありますが、ソロの方や体力や気力に不安のある方は女坂をおすすめします。
高句麗からの渡来人に由来するとも言われる高来神社/高來神社(たかくじんじゃ)。起源は明らかではないですが、神武天皇の時代の創建という記録もあるそうです。歴史ある神社です。とても雰囲気のいい神社で、しばらく見入ってしまいました。

名残惜しい気持ちで高麗山を後にします。背後には、神社を入口とした、こんもりと緑の詰まった山の光景が広がっていました。

今回は一人で行く登山でした。人はさほど多くはないですが、湘南平では人がいますし、ご近所の方のハイキングコースにもなっていそうで、怖いと感じるような場所はありませんでした。
朝ちょっと行って、すぐ帰って来られるアクセス性のいい登山。でもほんの少し歴史にも触れることができて、得をした気分になれます。おすすめです。