登山入門者・初心者が買うべき本はこの2種類だけで十分

本 登山

登山に役立つ初心者向けの本がほしいとき、どれを買うか迷う人もいるのでは。あれこれ手を伸ばしてしまう人もいるでしょう。私もそうでした。後から振り返ってみると、重複している情報もあれば初心者には難しすぎる情報、豊かにしてくれるけどなくても問題な方情報もありました。

そこで、この記事では初心者に最低限、必要な本を紹介します。あれこれ手を伸ばす前に、まずはこの2冊、読んでみてください。

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登山初心者に絶対必要な本はこれだけ

私は初めての本格登山で、初心者ならではの失敗(※)を冒してから、知識が足りないことにリスクを感じました。そこでまずは知識からと、ハウツー系の登山本を読みあさってきました。

失敗をさらした記事「絶対に真似してはいけない、私が登山で経験した“初心者ならでは”の失敗談

たくさんの本が出ていますが、初心者だからといってそこまでたくさん読む必要はないです。

必要なのは入門書となるハウツー本とルートガイド本。これさえあれば、なんとかなります。

ハウツー本はより安全に登るために読みます。事前に必要な装備や食料、そしてトラブルが起きにくい歩き方がわかります。

一方、ルートガイド本は行きたい山、自分の体力・技術で行けそうな山を見つけるために読みます。

本当は講習に通ったり、先輩に教わったりするのが一番手っ取り早いと思います。コースについても先輩に計画を立ててもらえば、体力に合わせた山を見繕ってもらえるはずです。しかし、身近に山について教えてくれる先輩がいなかったり、いてもその先輩と長時間過ごすのが嫌だったりする人もいるのではないでしょうか。私はそうでした。だから、自分と体力や技術が同じレベル感の友達と、勉強しながら登ることにしました。ただし、座学の講習には通ったことがありますが、本のほうがまんべんなく学べるという意味で、初心者にはいいと思いました。

具体的に読んでみた本の中でおすすめのものを紹介します。

登山初心者におすすめのハウツー本

登山の入門書となるハウツー本では、登山のための服装や装備、食糧、歩き方などを学ぶことができます。

自身の体力のなさを補う方法や、遭難したらどうすべきかも知りました。初心者向けハウツー本のポイントはこちらです。

  1. 広く、浅く、まんべんなく書かれている
  2. 専門用語が多く含まれていたり、内容が深すぎて気おくれしない
  3. でも軽めのただ眺めて楽しいファッション雑誌のようなゆるふわな情報ではないこと

特に3つ目は注意が必要です。専門用語がさらっと含まれている本はあります。

そのような観点から実際に読んで選んだ、私のおすすめのハウツー本です。入門者→初心者→中級者のどこに向いているかも記載してます。

Q&A登山の基本 (山登りABC)

対象入門者向け

山と渓谷社により出版された本です。この本のいいところは軽さ。ポケットに収まるようなサイズなので、持っていっても苦になりません。初心者ならではの疑問への答えが凝縮されています。短時間でぎゅっと知識を頭に入れることができます。

山用具の基本 (山登りABC)

対象:初心者向け

こちらも山と渓谷社から出版された同じシリーズの本です。正直この2冊さえあれば、乗り越えられるのではないでしょうか。この本には道具選びや道具の知識面で本当にお世話になりました。私が一番おすすめの本です。山の知識検定のおすすめ書籍でもこちらが挙げられています。

用具編、ウェア編、雪山装備編と分かれています。

用具編では登山靴・バックパック・テント・シュラフ・マット・ヘッドランプ・ストックなど、日帰りから山小屋泊&テント泊などを想定した基本装備を、ウェア編ではレインウェア・インサレーションウェア・機能性タイツ・アンダーウェア・パンツなど、無積雪期に着用するウェア類の機能や商品を、雪山装備編では、雪山装備一式と小物などを紹介しています。

はじめよう! 山歩きレッスンブック

対象:入門から初心者向け

雑誌のような感覚で読める本です。これから登山を本格的に始めたい女子におすすめの一冊。道具選びからプランの考え方まで一通り学べます。女性ならではの悩み(化粧とか)にも応えてくれる視点はさすが。写真もきれいでテンションが上がります。

ヤマケイ登山学校 登山入門

対象:初心者から中級者向け

ヤマケイ登山学校から出ている人気の書籍です。計画の立て方から装備、歩き方、宿泊、トラブルなど幅広く対応してくれています。しっかり登山を学びたい方におすすめの、濃い一冊です。内容的には、中級者にも発見があるのではないかと思います。

一歩ずつの山歩き入門

対象:初心者向け

アウトドアスタイル・クリエーターの四角 友里(よすみゆり)さん著書の本です。山スカートの発案者ということで知っている人もいるのではないでしょうか。私もこの本で山スカートへの偏見がなくなりました。

一般的なハウツー本よりも、四角さんならではのエッセンスが詰まっています。特に女性ならではの持ち物やパッキング、女性におすすめの山小屋は参考になりました。中級者にも発見のあるおすすめの一冊です。別のハウツー本を読んだあとの1冊に補完用のほうがより向いているように思います。

萩原編集長の山塾 実践!登山入門 NHK-BS「実践!にっぽん百名山」名解説者が教える!

対象:初心者から中級者向け

NHKのテレビ番組「実践! にっぽん百名山」 の解説者、萩原編集長による山塾です。相当中身の濃い一冊です。入門者には気おくれしてしまいそうな印象ですが、ノウハウやテクニックがものすごく詰まった一冊です。特に怪我をしたときの手当ての方法やファーストエイドキット(という言葉をこの本で知りました)がよかったです。コラムで、萩原編集長の生きざまも見れます。

初心者におすすめのルートガイド本

ルートガイド本では自分好みの山、自分の体力・技術で行けそうな山を探すことができます。
標高差や難易度、交通機関について、しっかり書いてある本がおすすめです。

では私のおすすめのルートガイド本です。

日帰り山あるきベスト130 関東周辺 (大人の遠足BOOK) 

いろんな本あるんですが、私はこの大人の遠足シリーズが好きです。標高差、コースタイム、そう歩行距離、交通機関などがまんべんなく載っています。決して女子向けではないですが、長く使える一冊になります。

奥多摩・奥武蔵・秩父 人気の山50 (大人の遠足BOOK) 

私が持っているのは2010年版なのですが、2017年に新しくなったようです。特に奥多摩付近はずいぶんお世話になりました。本当に入門者向けの山から載っているのが安心です。入門者と書いていながら、かなりハードな本もたくさんありますので。

ルートガイド本の地図を頼りにしすぎず、しっかりとした登山用の地図を用意することをおすすめします。

雑誌でテンションを上げる

私はテンションを上げるために、雑誌をときどき読んでいました。必ずしも必要なものてはないですが、ただ楽しむためです。

山ガール向け「ランドネ」

私のような初心者向けにはやはりランドネ。山ガール向け雑誌のようです。2020年5月号はさまざまな人のバッグの中が見られて楽しかったです。みんなちゃんとかわいい道具持っていますね。えらい。パッキングの仕方に個性がでます。子どもと登山に行き続ける方もいて、ほほえましかったです。

ギア好きには「PEAKS(ピークス)」

私はギア好きではないですが、道具選びの際にお世話になりました。何が今人気なんだ、最新の道具はこれが出ているんだ、という学びもあります。山道具好きにはたまらない特集が多いはず。

山と渓谷

なんだかんだやっぱり山と渓谷社。これは外せないでしょう。2020年5月号は「最新登山用具を試す」が特集企画です。

なくても大丈夫だった本

あとから考えると、これは最初に読まなくても大丈夫だったな、という本をご紹介します。私の所感ですが、参考までに。

一部に特化した本

地図だけの本、怪我や遭難・トラブルの本など、特化した本は最低限という意味ではなくても大丈夫です。理由としては深く解説しすぎているために、絶対に必要な知識を覚えにくいから。私は気おくれしてしまったり、面倒になってしまいました。今となっては役に立ちますが、当時はまだ早すぎたかなと思います。

用語の解説本

これも一度目を通して以来、特に調べることもありません。なくてもよかったなと思います。

山ごはんの本

テンションも上がってとっても楽しいのですが、最初はガスバーナーやクッカーを持って山に登らない人も多いと思うので、後からでいいのかなと思います。とはいえ結構読みました。

ギア・山道具の本

ギア好きにはいいのでしょうけど、高いので買えません。ただ眺めてにやにやするだけです。なくてよかったなと思います。

登山の漫画

漫画好きなので読んでみました。役に立つ情報も確かにあり、漫画は初心者にとっつきやすい方法です。とはいえ最低限に絞ると、どうしても情報がまんべんなくというわけにはいかないので、広く浅くのハウツー本のほうがいいと思います。

初心者にとって、本は短時間で手っ取り早く学べるツール

本は登山の先生がいなかった私にとって、とてもよいツールでした。誰かに学ぶにしても自分の知識レベルを伝えるのって難しいものです。相手にも聞きにくいですし、その相手と一緒にいたいわけでもないし…。早い話がそんなに仲良くない。というわけで、手っ取り早く学ぶには本が本当におすすめです。大きな失敗はしにくくなると思います。