私は山ごはんをつくるのがとても好きです。山に登るのも、山でごはんをつくって食べたいからという理由が半分以上を占めている気がします。
そんな私ですが、山で使えるフライパンとしては、これまでプリムスの鍋の蓋部分を活用した小型のフライパンしか持っていませんでした。それで山ごはん好きと言えるのでしょうか。大変恥ずべき状態、ということで山フライパンを購入しました。
早速、山で餃子やラーメンをつくってきましたので紹介したいと思います。
モンベルのアルパインフライパン16ディープを選んだ理由
購入したフライパンは、モンベル(mont-bell)のアルパインフライパン 16 ディープ。
結構多くの人が持っていて、今さら私がレビューしたところで何も役に立たないことは分かっています。とはいえ、また私が別のフライパンを買いたくなったときに備えて、検討過程は残しておこうと思います。
アルパインフライパン 16 ディープ(モンベル公式サイト)
上記からクリックして購入すると、私に収益の一部が入りますのでうれしいですが、苦手な方は検索してください。
送料はかかりますが、公式サイトの方が安いです。お近くに店舗があれば一番安く買えると思います。セット商品もあるので、一式そろえたい方はセット商品で探した方が安く済むかもしれません。
山でフライパンを使うシーンの妄想
まず、いつ山でフライパンを使うのかを整理しました。
宿泊タイプ | 難易度 | 重視すること |
---|---|---|
日帰り登山 | ゆるめ | しっかり料理を楽しむ |
日帰り登山 | しっかり | 短時間で料理を楽しむ |
山小屋泊 | ゆるめ | 軽量/料理しない |
山小屋泊 | しっかり | 軽量/料理しない |
テント泊 | ゆるめ | 軽量 |
テント泊 | しっかり | 軽量 |
私の場合は、荷物が重いと楽しい登山が厳しい登山になってしまうので、テント泊のときはとにかく軽量重視となります。厳密には、食材はこだわりたいので、クッカーを軽量にしたいのです。
また、山小屋泊のときは山小屋のごはんを楽しみたいと考えています。そのため、料理しないか持っていっても軽量な装備で済ませることが多いです。
そう考えてみると、フライパンを使うのは、日帰りのゆる登山。この時に役立つフライパンを買った方がよさそう。そしてテント泊や山小屋泊でも使うことは考えずにいこう、と決めました。
素材はアルミを選択
次に検討したのが素材。とにかく「炒める」が得意なことを重視しました。
さらに、あわよくば米を炊こうと思えば炊けることもひそかに考えました。炭水化物大好きなので、お米を炊きたくなるはず。でもクッカー2つ持っていきたくないはず。
そう考えるとアルミ一択でした。
素材 | 向いてる料理 | 軽さ | 熱伝導率 | 保温性 | 丈夫さ | 値段 |
---|---|---|---|---|---|---|
アルミ | 炊飯、炒め物 | ○ | ◎ | △ | △ | ○ |
チタン | 汁物、煮込み系 | ◎ | △ | ○ | ◎ | △ |
ステンレス | 汁物、煮込み系 | △ | △ | ◎ | ◎ | ○ |
他の鍋よりアルミが得意なものが、炊飯や炒め物など焦げ付きやすい料理。もちろん汁物や煮込みもできます。熱伝導率が高いので一点だけが焦げ付きにくいので、炒め物に向いているのです。さらにコーティングされている商品も多くあります。
チタンの鍋はエバニューを愛用していて、めったに使わないプリムスの鍋もあるので、見送りました。初めての鍋を買うなら悩むかもしれません。軽さにこだわるのでなければ、私はアルミが汎用性がきくのでいいのではないかなと思います。
お値段は、メーカーによる部分の方が大きい気がします。チタンは高いことが多いけど…。かっこいいんですよね、チタン。
サイズ選びは勘違いも
サイズは小さめがいいなと思っていました。私の場合は複数名でいっても一人分強をつくっておすそ分けする形になるので、ソロ利用がほとんどです。またカレーや鍋やラーメンもつくるかもしれない、お米を炊くかもしれないという下心から、一定の「深さ」がある鍋を探していました。
私の場合は基本的に一人用として使うので、14cmから16cmくらいがよさそうと考えました。しかし、希望のサイズのフライパンはなかなか見つかりませんでした。正確にはあったのですが、別の理由で見送りました。この点は検討した商品候補で後述します。
そこで、サイズ感は希望よりやや大きいものの、深さが絶妙なモンベルの「アルパインフライパン16ディープ」に決めました。ただ、この商品は直径が16cmではありません。18cmです。ご注意ください。
ソロのクッカーとしてはちょっと大きい印象です。マルタイのラーメンがギリギリ入らないくらいのサイズ。袋麺だと余裕です。王将の冷凍餃子を8個焼きましたが、ゆとりがありました。
個人的にはもう一回り下のサイズがあれば、そっちを選んだだろうなあという印象。もう少し小さいサイズも欲しいです。
検討した商品候補
主に2点のフライパンが最後まで候補に残っていました。
エバニューの軽量フライパン「U.L. Alu.Pan 14cm」
ひとつめがエバニューの軽量フライパン「U.L. Alu.Pan 14cm」。サイズもちょうどよいのです。117gしかないので、これなら、テント泊や山小屋泊などにも持っていけると思いました。
ただ、見送ったのは、弱火で炒める必要があるため。汁物だと中火以上でもいいそうですが、炒め物の場合は弱火で繊細な鍋を考慮しながら使う必要がありそうです。料理を気兼ねなく楽しみたいという、私の目的からはちょっと合わなさそうと思いました。そして、技術力が高いだけあって、お値段もかわいくはないです。
エバニューは古くからある日本メーカーで、大好きです。技術力の結晶がこのULシリーズを生み出していると思っています。今回の私の重視する目的には合わなかったというだけです。
ちなみに買う場所でお値段色々違う場合があるのでよく探されるといいかと思います。
ユニフレームの山フライパン
2つ目はユニフレームの山フライパン。直径は17cm。ノーマルだと17cm×4cm(高さ)、深型だと17cm×6.5cm(高さ)となります。フッ素加工もされていて、扱いやすそう。お値段もかなり手ごろです。
深型だと約205gでモンベルよりもやや重くなり、普通のタイプだと約170gなのでモンベルよりも軽いです。
深型だとカレーや鍋にもよさそうなので、これ1つあれば応用が利くと思います。
深型を買うかどうかで重さやサイズ感からモンベルと検討することになりそうです。
アルパインフライパン16ディープで餃子を焼いてみた
実際にモンベルのアルパインフライパン16ディープで餃子を焼いたり、ラーメンをつくってみたりしましたので、簡単にレビューします。ちなみに手入れが楽になるので焼き→煮がおすすめです。
まず材料はこちら。
恐る恐る焼きましたが、中火でも焦げ付きませんでした。するっと剥がれます。フッ素加工最高!
モンベルはフタが結構便利だと思いました(別売りです)。底が飛び出ているので、テーブルにおいても宙に浮いてくれます。お皿替わりにもなるサイズです。
ラーメンは半分に折りました。
ラーメンできあがりました。もやしを1パックの半分弱くらい入れましたが、それでもこの余裕。
以上、私のフライパン選びとモンベルの山フライパン「アルパインフライパン16ディープ」のご紹介でした。
- 煮るも焼くも両方欲しい、よくばりな人におすすめ
- ソロだとやや大きい印象
- 気兼ねなく使いやすい
- お値段も手ごろ
お米を炊くときはバーナーパッドやフタもあった方がいいかもしれません。チタンでも炊いたことがありますので、大丈夫ではないかと思いますが、炊飯したらまた追記します。