ユニクロのウルトラライトダウン。初めて着たときにその軽さに驚いた人も多いのではないでしょうか。お値段もアウトドアメーカーのダウンに比べて安いため、登山やキャンプに手持ちのウルトラライトダウンは使えそうと考える人も多いでしょう。
実際にユニクロのウルトラライトダウンを登山に持っていき、着たことがあります。ウルトラライトダウンは登山で着ても問題ないのか、どのような順番で着れば問題ないのかご紹介します。
ユニクロのウルトラライトダウンは登山に使えるのか
結論としては、問題なく使えると思います。その理由を紹介します。
アウターレイヤー(ハードシェル)の下にミドルレイヤーとして着ます。防風の機能はないため、風が吹いていると寒く、雨風はしのげません。そのため、中間着としての役割なら使えます。
実際に登山で着てみた感想としては、とても軽くて快適でした。アウターレイヤーなしで1枚で着ると、保温性は少し頼りない感じはしました。1枚羽織るとまるで違います。
冬場の山の散策で、ミドルレイヤーとしてフリースとウルトラライトダウンを重ね着したところ、寒さを感じませんでした。
ただしここまで着ると手足が曲げにくく、私の場合、フリースがやや大きめなので窮屈に感じました。レイヤリング(重ね着)に気をつければ、ユニクロのライトダウンは登山にも問題なく使えると思います。
洗えるので汗をかいても気にならないところもいいですね。
付属の袋にコンパクトに収まります。リュックに防寒着として忍ばせておくと安心です。
ウルトラライトダウンはどんな商品?
ユニクロのウルトラライトダウンの商品をざっとおさらいしておきましょう。重さも測ってみました。
商品名
ウルトラライトダウンジャケット
値段
5,990円+消費税
重さ
重さを計ってみました。
昨年(2019年の冬)購入したもの(女性・Mサイズ):215g
ちなみに袋は8gでした。上記は袋の重さも含んでいます。
サイズ
男性:XSから4XL
女性:XSから3XL
色展開
8種類
男性:ライトグレー、グレー、ブラック、オレンジ、ブラウン、ブルー、ネイビー
女性:オフホワイト、薄いグレー、濃いグレー、ブラック、ピンク、ナチュラル、ブルー、ネイビー
素材
昨年購入したもの
表地: 100% ナイロン
[中わた] 本体: 90% ダウン、10% フェザー
外側: 100% ポリエステル
また、裏地は色に応じて 100% ポリエエステルか100% ナイロンという違いがあるようです。大事な点としては、中綿部分が90%ダウンで、10%フェザーが入っていることを認識しておけばよさそうです。
耐久撥水加工が加わった
また、ホームページを見ると、今季のアップデートポイントとして、「多少の雨雪ならはじく耐久撥水加工をプラス」とあります。これは登山にはうれしいポイントです。
さまざまな形状がある
ウルトラライトダウンには、ほかにもコンパクトジャケットやベストがあります。
商品に応じて少し色展開やお値段が違います。
ユニクロのサイトの口コミや評価でも「ハードシェルの下に着るのにちょうどいい」というコメントがあります。登山利用がされていると思われます。
※ご紹介したのは、2020年3月時点の情報です。
昔と今のウルトラライトダウン比較
昔のウルトラライトダウンをお持ちの方のために、今季のものと比較をしてみました。ただ、昔のウルトラライトダウンを私がいつ購入したのか覚えていないのが難点なのですが…。
重さ
昨年購入したもの(女性・Mサイズ): 215g
数年前購入したもの(女性・Mサイズ): 188g
袋は8gで、上記は袋の重さも含んでいます。袋は比較のために同じものを使いました。
重さは昔のほうが軽いですね。その分、薄く寒いように感じます。生地がへたったのか、羽が抜けたのでしょうか。素材も比較してみましょう。
素材
外側だけ異なりますが、これは色によるせいかもしれません。素材は大きく変わりがないようです。
昨年購入 | 数年前購入 |
表地: 100% ナイロン [中わた] 本体: 90% ダウン、10% フェザー 外側: 100% ポリエステル | 表地: 100% ナイロン [中わた] 本体: 90% ダウン、10% フェザー 外側: 100% ナイロン |
見た目は異なり、昨年のものはややマットな質感になっています。表面から羽も抜けにくいように見えます。
温かさ
これは個人的な感覚でしかないですが、温かさが違います。重さがある分、素材も変わり、空気を含みやすく一枚でも過ごせる温かさです。数年前購入したものは、一枚で冬を過ごすには厳しいと思います。昔のウルトラライトダウンよりも進化しています。もし、かなり昔のウルトラライトダウンをお持ちの場合は、買い換えてもいいかもしれません。
ウルトラライトダウンを買って後悔していること
ウルトラライトダウンを登山に使うなら、ここに気を付ければよかったと後悔していることもあります。
色選び
私はネイビーとライトグレーを持っているのですが、登山でこの色は地味です。地味であることは虫に狙われやすくなったり、万一遭難したときに見つけられにくくなります。そのため、登山用に限るなら、もう少し明るい色にすればよかったなあと後悔しています。
サイズ
他の衣類とのレイヤリングが難しいです。それぞれのサイズによってはとても窮屈に感じてしまうこともあると思います。実際に重ね着してみて無理ないかどうか、事前にチェックしておきたいところです。これから購入される方はアウトレイヤーは少し大きめのサイズをおすすめします。
ユニクロのウルトラライトダウンまとめ
それではまとめです。
ユニクロのウルトラライトダウンのよいところ
- コンパクトにまとまる
- 軽い
- 安い
- 洗える
注意点
- ミドルレイヤー(中間着)として着る
- 重ね着しても動きにくくないか事前に確認。購入時はサイズに注意
- 色は登山には明るいほうが向いている
安くて軽くてコンパクトになり、お守りとして持ち歩きやすいのが、一番のメリットではないでしょうか。普段使いもできるので、買って損はないと思います。すでにお持ちの方は安全な山から試してみてください。