中央アルプスの最高峰といわれ、日本百名山にも選出されている木曽駒ヶ岳。標高2,956mなのに初心者向けといわれるのは、ロープウェイで2,612mまで一気に上がれるためです。
運動不足の私でも登ることはできましたが、低山と同じ装備で登ると危なそうと思うことも多々ありました。
初心者が木曽駒ヶ岳に登るときに気をつけたいことや、工程表などを紹介します。
ルート情報は2020年7月に調べたものですが、登山は2018年9月時点の情報です。
千畳敷カール・木曽駒ヶ岳とは
標高:2,956m
都道府県:長野県
山域:中央アルプス、木曽山脈の最高峰
初心者向けルート
合計タイムコース:3.7時間
ルートの長さ:3.8km
標高差:430m
体力度:レベル2
技術的難易度レベル:B
※すべてのルートが初心者向けではない点に注意
体力度のグレーディングは10段階、技術的難易度はA~Eの5段階があり、初心者は体力レベル3、技術的難易度レベルBまでが安全。
千畳敷カール・木曽駒ヶ岳へのアクセス
アクセスは悪くはないのですが、気を付けたいのは混雑による待ち時間が発生することです。新型コロナウイルスによる自粛で減っている可能性はありますが、行くなら平日のほうが安全だと思います。
駒ヶ根までのアクセス
最短ルートで以下が目安となります。
東京から駒ヶ根までは約3時間半
名古屋からは約2時間半
大阪からは約4時間半
平常時の運行時間の目安
(最新情報をご確認ください)
高速バス | 路線バス | ロープウェイ | |
運行間隔 | 約30分間隔で運行※駒ヶ根IC停車の便も含みます | 30分間隔で運行 | 30分間隔で運行 |
始発/終発 | 新宿 6:45発(駒ヶ根行き)駒ヶ根市 19:00発(駒ヶ根始発) | 駒ヶ根駅前 7:00発しらび平駅 17:20発 | しらび平駅 8:00発千畳敷駅 17:00発 |
ロープウェイの注意点
平常時、ロープウェイはとても混んでいます。乗るときも降りるときも時間がかかるため、余裕をもった行動が必要です。
混雑時には整理券が配られ、2時間待ちのこともあるそう。
駒ヶ岳千畳敷カールきっぷとは
「千畳敷カール」までのロープウェイと往復の高速バス乗車券がセットになったお得な乗車券。こちらを買ったほうが金額的にも手間的にもよさそうです。
※ただし2020年7月11日現在、セットの乗車券の発売は休止中のようです。
参照:高速バスのお得なセット券
高速バス自体は運行中のようですので、高速バス、路線バス、ロープウェイでそれぞれ購入する必要があります。
稀に雨天時や強風の際に運休になることもあります。
運行の最新情報をご確認ください。
新型コロナ対策や制限について
2020年7月1日現在、ロープウェイや路線バスにおいて、換気や消毒、乗車人数の制限などが行われているようです。
新型コロナウイルスの自粛により、登山客は減っている可能性はありますが、かなり混むロープウェイだったため、乗車人数の制限があると待つかもしれません。
高速バスでは窓際の座席のみに制限していた時期がありましたが、現時点では通常通りの座席になる可能性が高そうです。また、すべてではありませんが、プラズマクラスターなどを導入した車両もあるそうです。
私の工程表
私の場合、首都圏から高速バスで駒ヶ根まで向かいました。
日帰りも可能な山と聞きますが、ロープウェイが混みます。時間帯や混み具合によっては、十分楽しめなかったり途中下山しなければならない可能性もあります。できれば前日入りしておくとよさそうです。初心者でなければ、テント泊もありだと思います。私の行ったときの工程表をご紹介します。
※バスの運行時間は最新のものをご確認ください
1日目
バスタ新宿(18:35発)
↓バス3時間50分
駒ヶ根バスターミナル(22:25到着)
↓徒歩15分
駒ヶ根プレモントホテルで1泊
2日目
駒ヶ根プレモントホテル
↓徒歩15分
駒ヶ根駅
(菅の台バスセンターの方が近いが、混んでいる時期は見送ったという情報あり。始発の駒ヶ根駅のほうが安全)
↓バス約30分
しらび平(駒ヶ根ロープウェイ)駅着
↓約7分
千畳敷駅着
↓
木曽駒ヶ岳登頂
↓往復約4時間
千畳敷駅
↓約7分
しらび平(駒ヶ根ロープウェイ)駅
↓バス約30分
駒ヶ根バスターミナル(18時発)
↓バス3時間35分
バスタ新宿 21:35着
後悔していることは、時間がなさすぎて、温泉に寄る予定がいけなかったことです(こまくさの湯に行く予定だった)。
登山中の様子・景色
駒ヶ根駅からロープウェイ行きのバスに乗ります。
いよいよロープウェイに乗ります。どきどき。
着いたらすでに絶景です。
すでに道は石がごろごろ転がっています。まだ平坦で歩きやすいです。
乗越浄土を乗り越えた。奥に見える青い小屋が宝剣山荘。
手前が天狗荘。ほれぼれするような光景。
中岳に到着
駒ヶ岳山頂に到着
駒ヶ岳の山頂を堪能中
宝剣岳でしょうか。初心者の私には登れませんが、いつかきっと。
帰りのバス
初心者が登ってみた感想と低山との違い
行ったのは、2018年の9月末とずいぶん前のことですが、そのときの風景や感情は覚えています。
森林限界を超えるので遮るものがない
怖さも感じる反面、景色は見通しやすく感じました。
高山病になる可能性
私は高山に慣れていなかったので、普段通り体を動かしていても息切れが激しくなり、呼吸が苦しく感じました。若干の頭痛もありました。
途中、追い抜いていった体を鍛えていそうな男性が、座り込んでぐったりしている様子も見かけました。少しずつ高度を上げていくことが必要です。酸素をたくさん取り込むためには2回吸って1回吐くと、いいそうですよ。
ガレ場がある
大きな石がごろごろ転がっているため、浮石を踏まないよう足もとを慎重に選びながら歩きました。
道幅が狭いところがある
お互いにすれ違うときは声をかけ合いました。特に下りは怖かったです。
それでも絶景の連続で、写真を撮るためにしばしば足が止まりました。初心者がこの景色を拝めるなら行っておいて損はありません。