夏の登山に向けて、アルトラのオリンパス5を買いました。ローンピーク、ティンプと、どの靴がいいのか迷ったので、購入に至るまでの経緯を紹介させてください。
もともとアルトラローンピーク6を履いていました(2024年7月時点では8が最新です)。登山にも履いたことはありましたが、ちょっと足首の固定感が弱く、いつかうっかり怪我しそうな感じがして不安がありました(個人の感想です)。
そこで登山の先輩たちからおススメされたのが、アルトラのオリンパスでした。ローンピークは軽量で気軽に歩けるのですが、心もとない気がしており私はハイキング用に使っていました。
一方、トレラン専門店に行っておすすめされたのが、ティンプ5でした。
購入までにかなり悩んだので、履いてみた感覚やメーカー情報をもとに、自分なりにまとめてみました。
ローンピーク、ティンプ、オリンパスのスペック比較
まずはスペックからの比較です。
ローンピーク8 | ティンプ5 | オリンパス5 | |
---|---|---|---|
足型 | つま先広め | 普通 | つま先広め |
重量 | 303g | 277g | 350 g |
厚み | 25mm | 29mm | 33mm |
アウトソール | MaxTrac™ | Vibram® Megagrip | Vibram® Megagrip |
価格 | 19,800円 | 22,000円 | 25,300円 |
種類は、ローンピーク8、ティンプ5、オリンパス5
2024年7月時点のメーカー希望小売価格(税込)
OLYMPUS 5 HIKEなど一部のシリーズはゲイターストラップなしのものもあります。
履いてみた感覚を比較
続いて履いてみた感覚についてです。個人の感想なので、参考程度にしてください。
ローンピーク8 | ティンプ5 | オリンパス5 | |
---|---|---|---|
足幅 | 幅広の人や5本指靴下派にもよさそう | 幅広の人や5本指靴下派にはちょっと狭い。普通の靴に近い形 | 幅広の人や5本指靴下派にもよさそう |
足裏の感覚 | たまに滑ったことがあった。地面をつかむ感覚はもっともある | 滑りにくい。お店の人によると、凹凸が不規則で、引っ掛かりやすいそう | 滑りにくい。お店の人によると、動かす部分は柔らかく、足を降ろす部分は硬く、使い分けられているそう |
足首のホールド感 | 足首の固定感は弱い。動かしやすさはある。靴紐をしっかり締めても浮く感じはある | 足首の固定感は強め。履いたときに固定しやすい | 足首の固定感はある。靴紐をしっかり締めた方が安定感は増す |
履いた感じ | 身軽で歩きやすく、楽 | 他の2足よりやや狭い感じはするが、フィットする | 安定感があり、存在感もある |
重さの感覚 | 軽い感じがする | 軽い感じがする | 履き比べると重めな感じがするが、履いてしまえば気にならない |
向いていそうな人 | 身軽に歩きたい 筋力に自信がある | 山で走りたい 筋力にはやや自信あり | 筋力に自信がない、怪我しにくい方がよい、宿泊を伴う登山にも使いたい |
向いていそうな山行 | ハイキング・日帰り登山、軽めのトレランやラン向き | トレラン、ファストハイク、10キロ超えない荷物の登山向き | 登山、テント泊、ロングトレイル、不整地向き |
ローンピークはすでに持っていたので、ティンプと迷いましたが、結果「オリンパス5」を購入しました。選んだ理由としては、安心して歩きたいから。北アルプスなど岩場にも履いていきたかったので、選びました。
追記:
ちなみに今は、オリンパス6が最新です(2024年10月時点)。もし買うなら、オリンパス6の方がおすすめです。かかと部分のフィット感が上がり、紐が太くなったようです。個人的にかかと部分はもう少し安定感がほしかったので、オリンパス6を買うか悩んでいるくらいです。
ちなみにアルトラのメーカーの方の記事によると、最も売れているのはローンピークで、次がオリンパスとなります。
お店の方によると、ティンプはティンプ5からがおすすめで、ローンピークはシューレースをきつく締められる穴があるので、7よりも8や6がおすすめとのことでした。
オリンパスはアルトラの中では最も底の厚みがあり、安心感のある靴です。ローカットだと不安だけど、ハイカットほどでもないときにちょうどよい登山靴になりそうです。
よりフィット感のある紐の結び方も教えてもらいました。
後でレビューしますが、良くも悪くも後からの履き心地に影響してきます。
アルトラのデメリット
私が持っているモデルや買ったモデルは、防水ではありません。雪山では凍傷になるリスクがあるため、使えません。冬の雨登山や残雪登山も避けた方が良さそうです。
もう一点は、私が感じることではあるのですが、普段使わない筋肉を正しく使うようになるため、最初は筋肉痛が起こることがあります。アルトラを履きなれておらず、体力的にかなり不安がある山行では、避けたほうが良いのではないかなと思います。
雨の日絶対に靴を濡らしたくない人にも適さないかもしれません。
ゴアテックスの防水モデルを選ばなかった理由
雨や雪の日適さないといいましたが、一応、ゴアテックスの防水モデルもあります。雪山で使っている方もいそうでした。
ただ欠点があります。蒸れて熱いのです。
私の場合は、せっかく軽快に登山に行きたくてアルトラを買ったのに、足下が蒸れるのは避けたいと考えました。アルトラのユーザーは、濡れたら履きながら乾かすと割り切って使っている方が多そうでした。私もその使い方でいこうと思ったのです。
もちろんお金の余裕があれば、2足買いしたいところですが……。
実際に雨の日、「オリンパス5」履いてみた
実際に、曇りで途中から雨が降った日に登山に行ってみました。場所は奥多摩の大岳山から御岳山までのコースです。岩場と少し鎖場もあります。
まず、一度も滑りませんでした。さすがメガグリップです。かなりの安定感があり、足裏が痛くなったりすることもなく、安心して歩けました。
気になったのは、お店の方に教えてもらったフィット感ある紐の結び方によって、紐の存在感がややあったことです。この締め方のほうが足首が固定されるのですが、長時間歩くと当たりが気になりそうな気がします。下りだけ締めて、登りは通常の結び方にするか、もしくは紐を変えた方がいいかもしれません。解決策が見つかったら追記します。
アルトラで走ると腰が痛くならない
私は週末や平日の何日か、ランニングをしています。私がアルトラすごいぞと思ったきっかけは、走っていて腰が痛くならなかったことです。
他メーカーのランニング用シューズで走っていたのですが、時々右側だけ腰痛が起こることがありました。一時期悪化してランニングができなくなってしまったのですが、ある時どうしても走りたくて、アルトラのローンピークで走ってみたんです。するとなぜか、痛みが起こりませんでした。たまたまでしょ、と思ってもとの靴を履くと、腰痛が復活しました。なんだこれは、と思った事をよく覚えています。
一般的な靴はつま先よりもかかとの方が高くなっています。この場合、ヒールストライクが起こってしまい、関節、腱に衝撃が起こります。アルトラはつま先とかかとの高低差がないゼロドロップシューズといわれる靴です。足裏全体で着地することでヒールストライクを減らし、前傾姿勢を改善して本来の歩き方を取り戻す機能があります。結果、怪我が故障をしにくくなるのだそう。
スピードはでなくても、膝や腰を痛めることなく、長く運動が続けられる身体でいたいので、日常にも取り入れながら履き続けたいと思います。
ちなみにアルトラと5本指靴下、相性がとってもいいです。特にインジンジの5本指靴下がお気に入りです。今度ご紹介できればと思います。
この記事でご紹介した装備