登山のテント泊用に使う大型ザックを探しており、ついに購入しました。私が買ったのはグレゴリーディバ60です。このザックに決めた理由や使い勝手をレビューします。
グレゴリーディバ60とは
グレゴリーの名作といわれるバルトロ、その女性版がグレゴリーディバです。
60というのは60リットルを指します。2泊3日、3泊4日の縦走でも使えるサイズです。
グレゴリーディバ60を買った理由
買った理由は3点あります。
- 背負い心地がいい
- 腰で支えられるザックがいい
- 名作といわれ、評判が高い
のちほど詳しくレビューします。
当初は山と道を買う予定だった
実は、最初はザック自体も軽いものを選ぼうと思っていました。何なら山と道のONEを買おうと思っていたときもありました。
しかし、軽いザックは腰で支えるというより、肩で背負うことになるため、体力に自信がないと厳しい。それに自分で実際に背負ってみて、プロの店員さんにアドバイスをもらいながら決めたい。そこで思い直し、初めてのザックはしっかりと腰で支えられることを必須としました。
次の候補にしていたのが、ミレーやカリマーのザックでした。
ミレー、カリマーはヨーロッパ発、グレゴリーはアメリカ発
ミレーはフランス、カリマーイギリスと、ヨーロッパ発のブランド。一方グレゴリーはアメリカが発祥です。各エリアの山の影響を受けており、前者のほうが細長い形状が多く、クライミング向き。後者は比較的高低差が少なくどっしりとした形状です。
そう考えると日本の登山では高低差が多いため、ヨーロッパ発ブランドのほうが合っているだろうと思っていました。
しかしいざ背負ってみると頭が当たり、上を見上げるのがストレスに感じました。私が150センチとちびっこだからかもしれませんが…。さらに背中と隙間ができたり、肩に重みを感じるなど、フィットしませんでした。不思議と重いはずのグレゴリーディバのほうが、軽く感じたのです。
比較検討の結果、グレゴリーディバに決定!
グレゴリーディバは私には、背負い心地が明らかによかったです。荷物を入れていない状態では違いが分かりませんでしたが、10キロほど入れてもらうとまるで別物のようでした。
なんでもグレゴリーの背負い心地の良さはバックパック界のロールスロイスといわれているとか。バックパックは「背負うものではなく、着るものだ」というキャッチコピーもあります。
実際に試着してみた結果、安定感があって重くても長時間耐えられそうなディバを選ぶことに。決してロールスロイスに惹かれたわけではありません。
ちなみに友達もグレゴリーディバがしっくりきていました。石井スポーツの定員さんによると、私の買った旧モデルは去年(2021年)、一番売れたそうです。日本人の体型にあっているのかもしれません。
グレゴリーディバ60のレビュー
というわけで選びぬかれた私のグレゴリーディバちゃん。使い勝手などレビューします。
私が買ったのは昨シーズンまで(2021年まで)の旧モデル。品番9162。
色は3種類
色はノクターンブルーを選びました。同モデルだと他にもプラムレッドとアンティグアグリーンがあります。できれば色は服の色が青を選びがちなので他のものが良かったんですが、どうしても手が伸びず、青となりました。また青か…。全身青い人が登場しがちになります。
サイズ展開と重さ
最大積載重量は23kgですが、重さがサイズによって若干変わります。
サイズ | 重さ |
XS | 2,030g |
S | 2,090g |
M | 2,190g |
水を入れる場所もあり、背負ったままでもアクセスしやすいです。
旧モデルはアタックザック付き。青いザックがついてきます。レインカバーも付属でついています。
ちなみに新モデル(2022年)はこちら。
ただし新モデルはアタックザックはついてきません。
初めてのテント泊は上高地のほぼ平行移動で徳沢へ。テントや食料も入れて運びましたが、問題なく歩ききることができました。わーい。
グレゴリーディバ60の残念なところ
使ってみて、残念なところもあります。
上の紐を開け閉めするのが面倒なんです。伝わるかな。旧モデル、新モデルともに同じタイプ。すぐに取り出せず、急いでいるときにイラッとします。利用頻度が高いだけに、ここが一番気になるポイント。
側面や上部のポケットが、右と左で分かれているのでアクセスしづらく、小物しか入らない(これは旧モデルのみ)のも、私にとっては微妙でした。左右で分かれるのはむしろ評価する人もいたので、人によるかもしれません。
ちなみに旧モデルはウェストベルトがやけに長い。これは海外の方の体型を考慮しているらしいです。
しかしさすがに長過ぎると思ったのか、新モデルのウェストベルトは改善しています。
大型ザックを買うならぜひ試着を
細かい点で不満なことはあるものの、概ね満足、買ってよかったと思います。
何よりも試着してみたことで、こんなにザックの特徴や相性が違うのは大きな発見でした。大型ザックを買うなら、ぜひとも試着してから購入してほしいです。
その後ULザックも新たに導入しました。どちらもよさがあるので、よろしければこちらの記事も読んでみてください。