テント泊用のUL(ウルトラライト)ザックを購入しました。購入した場所は、ウルトラライトハイキングで有名なハイカーズデポさんです。そのときに選び方や背負い方を教わったのですが、通常の登山用ザックとまったく異なっており、私にとってかなり役立つ情報でした。忘れないうちに、ブログでも記録を残したいと思います。ただ、登山用のザック(バックパック)はできればお店で背負ってみることをおすすめします。
ULザックの特徴
肩から背中の上部で持つものです。通常の登山用ザックでは頼りになるウエストベルトは支える程度のもの。位置は腰ではなく上部(腹部のあたり)にあります。こうすることで足上げがしやすくなり、早く快適に動けるようになるようです。
- 肩から背中の上部で持つ
- ウエストベルトの位置が高め
ULザックの背負い方
普通のザックの背負い方は腰からですが、ULザックの背負い方は上からとなります。まず肩をそろえてから、チェストベルト、ウエストベルトを締めます。ウエストベルトをしっかり締めるには左右一度に締めず、1本ずつ締めるとフィットしやすくなります。
肩が疲れたら肩を緩めて、ウエスト荷重に変更するとよいそうです。ただしその場合、重心は安定しなくなるため、細い稜線などでは利用してはいけません。
- 背負うときの調整は上(肩)から
重さは何キロまでがウルトラライト?
一般的には水、食料、燃料を含まないベースウェイトで測った場合、5キロ以下(正確には10ポンドで4.5キロ以下)をウルトラライトと呼びます。すべて含めたザックの測り方はパックウェイトと呼びます。
ULハイキング用のザックの場合、荷物はザックも水、食料も含めたパックウェイトで重くても10キロ以下に抑えるのが基本です(つまりベースウェイトだと7キロ以下くらいでしょうか)。とはいえ、フレームが入っていれば10キロ以上持てるそうです。「そもそもULザックは荷物自体削って動けるようにするという考え方です」と言われておりました。最初からフレームありを選ぶなら、ULを目指さなくてもいいのかもしれません。
- ULとはベースウェイトで5キロ以下
- 重くてもすべて含めたパックウェイトで10キロ以下に抑える
- ただし、持てる荷物の重さはフレームの有無で異なる
- ULを目指すなら荷物を削るのが基本
容量はどのくらい必要?
よくあるザックのリットル(容量)についてです。私はザックを買うときにいつも目安にしていました。しかし、リットルについてはメーカーによって測り方が異なるそうです。たとえば、ビーズを入れた小袋が何個入ったかなどで測ったりするのだとか。
いわれてみれば、これでこのリットル入るのかなぁと思ったり、逆の印象を持つザックもあった気がします。
つまり、見た目や荷物を入れてみて、判断するしかありません。ちなみに、本体以外のポケットなどもすべて含めた容量となります。
ハイカーズデポさんでは、「容量に悩んだらあえて絞って退路を断つのがよい。入るのを買ってしまうと余計なものを入れてしまう」といわれておりました。今回それをまさに実感しました。なぜなら私は結局、退路を断たない買い方をしたからです。2泊程度のテント泊に行けるサイズにしようと思い、結果、極限まで削ることなく持っていってしまいました。なのでこれから買う方は、退路を断ってみるといいですよ!
- 容量はザックによって測り方が異なるため参考値
- 見た目や荷物を入れてみて比較するのがよい
結局、購入したザックは?
「ゴッサマーギア ゴリラ50」を買いました。ゴッサマーギア(Gossamer Gear)というULのパイオニアブランドとなります。スペックはこちら。
サイズ展開 | S、M、L |
容量 | 約50リットル(Sサイズだと50リットルを下回る) |
重量 | Mサイズで863g(フレーム84g、背面のSitPad65gは外してさらに軽量化も可能)Sサイズはもっと下回ると聞いたが、実測値は同じくらいだった |
カラー | グレー、イエロー |
上高地や涸沢の2泊のテント泊、八ヶ岳の2泊の山小屋旅で利用しましたが、どちらも活躍してくれました。
選んだ理由や比較検討したザック、購入した「ゴリラ50」のレビューは以下で詳しく紹介しています。
ちなみに最初に選んだ「グレゴリーディバ60」もレビューを書いています。このときはグレゴリー一筋だと思っていたんですよ。本当に。
正直なところ、「ゴッサマーギア ゴリラ50」は、フレームありで数泊のテント泊も行けそうなサイズです。ウルトラライトというよりはライトウェイトハイキングになると思います。とはいっても、これまで使っていたグレゴリーディバ60リットルのザックよりも、岩場が多くて軽量に動きたい山旅に合っていたのでよかったです。以前はパックウェイトで14キロくらい背負っていましたので、10キロ以下に抑えられたのは快適そのものでした。
早くも30リットルくらいの、1泊山小屋泊用のULザックが欲しくなってきてしまった今日この頃。ウルトラライトなザック選びはまだ続きそうです。