快適性の高いULザック「ゴッサマーギア ゴリラ50」レビュー

登山
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新たにULバックパック「ゴッサマーギア ゴリラ50(Gorilla 50 Ultralight Backpac)」を購入しました。ウルトラライトなバックパックの中ではMサイズで863gとやや重めなのですが、とても快適でしたので、ご紹介したいと思います。

購入に至った背景

私は大型ザックでは「グレゴリー ディバ60」を持っています。初めての徳沢でのテント泊や、立山のテント泊、また、4泊5日(うち2泊がテント泊)の熊野古道の旅など、大変お世話になってきました。

しかし、ザックの重さ自体が約2キロあるため、10キロ以上(おそらく14kg程度)を4泊5日、背負って歩くのは私には負荷が大きかったという反省もありました。そこで、岩場歩きの多い山小屋泊でULザックを導入したいともくろんでおりました。ギアの軽量化が進んだこともあり、いよいよ購入することにしました。

「ゴッサマーギア ゴリラ50」を選んだ理由

ULザックには有名なバックパックがいくつかあります。テント泊に利用できるものでいうと、「山と道のTHREEやONE」をはじめ、「ハイパーライトマウンテンギア(Hyperlite Mountain Gear)」「トレイルバムのSTEADY」「ロウロウマウンテンワークス(RawLow Mountain Works)のAntelope」「OGAWANDのOWN」などが有名です。モンベルや著名な海外メーカーなどからも、軽量化を重視したシリーズが出ています。

その中でも「ゴッサマーギア ゴリラ50」を選んだのはフレームありで、ウェストベルトがしっかりしており腰荷重もできること、身長が低くても利用できるサイズがあったこと(身長約150センチ)が理由です。フロントポケットやサイドポケットが大容量であることも気に入りました。ULザックの特徴として、ウェストベルトは支えるだけのものという考え方のため、位置は腰ではなく上部(腹部のあたり)にあるのが一般的なのですが、このゴリラ50は他のULザックよりも若干、腰寄りにあるように思います(とはいえ、グレゴリーよりも上部にあります)。そのため安定感が高いのかもしれません。

比較したULザック

迷ったのは「ハイパーライトマウンテンギアのWindrider 2400」と「ロウロウマウンテンワークス(RawLow Mountain Works)のAntelope」でした。

防水性、頑丈さ、軽さでは「ハイパーライトマウンテンギア」の方が上でした。生地が丈夫でシームレス。底以外は水に強いという特徴があります。肩幅が狭くて、あたりが少し痛くなりそうな感じがしたことと、やんちゃなお値段であったことから、「ゴッサマーギア ゴリラ50」を選びました。

「ロウロウマウンテンワークス」はただただデザインが好みだったのですが、私の身長には合わず、またフロントポケットがないのも気になり、諦めました。

「ゴッサマーギア ゴリラ50」のスペック

サイズ展開S、M、L
容量約50リットル(Sサイズだと50リットルを下回る)
重量Mサイズで863g
(フレーム84g、背面のSitPad65gは外してさらに軽量化も可能)
Sサイズはもっと下回ると聞いたが、実測値は同じくらいだった
カラーグレー、イエロー

フレームレスで容量がより小さい軽量化されたタイプやスピードハイク向けのものもあります。

「ゴッサマーギア ゴリラ50」を使ってみたレビュー

ここからは「ゴッサマーギア ゴリラ50」を使ってみてよかったことと、イマイチだったことをまとめます。

使ってみてよかったところ

  • 岩場でも重心がぶれない
  • 長時間背負っていても疲れない
  • 足上げがしやすい
  • 容量は十分(2泊の山小屋泊でクッカー類含む)
  • サイドポケットに背負いながら手が届く
  • 濡れたものをフロントポケットに入れておけた

岩場が多い場所での利用だったのですが、重心がぶれることなく安定して歩くことができました。岩場では肩荷重をしっかりして体に密着させ、なだらかな苔の森歩きでは腰荷重で歩くなど臨機応変に使い分けたので疲れにくく感じました。

腰荷重と肩荷重の使い分けが可能
腰荷重と肩荷重の使い分けが可能

重さが違うせいもあるでしょうけれど、グレゴリーのディバを背負って長時間歩いたときに起こった肩が痛い感じはありませんでした。ただ、友達は肩が痛くなることはないそうなので、単なる相性かもしれません。

ULザックらしくやや腰の上部にウェストベルトがあるため、足上げもしやすかったです。

2泊3日の山小屋泊では相当な余裕がありました。テント泊でも十分そうです。私が購入したハイカーズデポさんではテント泊でももう少し小さいサイズでいいのでは、というアドバイスもいただきました。

サイドポケットに入れた水筒にも、手がつることなく簡単にとることができました。

サイドポケットにも手が届きやすい
サイドポケットにも手が届きやすい

使ってみてイマイチだったところ

  • 背面の汗抜けがよくない
  • 雑に入れると形状が歪みやすい
  • 色の種類が少ない

気になったのは背面にかなり汗をかいてしまったこと。下ろしたときにしっかり汗染みができていました。グレゴリーやモンベルを背負ったときの背中の汗抜けの良さは感じられませんでした。

背面パッドは取り外し可能。ただ汗抜けがあまりよくなかった
背面パッドは取り外し可能。ただ汗抜けがあまりよくなかった

私の入れ方の問題が大きいのですが、雑に入れると当然形状がゆがみます。特にフロントポケットに物を入れまくっていたので、歪んでおります。

個人的には青が好きなので、もう少しカラーバリエーションがあったらいいなあと思いました。ダサかわいい黄色を選びました。山で見ると案外映えていたのでだんだん気に入ってきましたが、色によっては好みが分かれるかなと思います。

「ゴッサマーギア ゴリラ50」は快適に歩きたいロングハイクやテント泊におすすめ

今回、大変快適な山旅ができて、購入して本当に良かったです。背負い心地と肩荷重、腰荷重いずれもできることからすると、ロングハイクなど長期間快適に歩きたい人にとっては、特によい選択肢なのではないかと思います。

ただし背負い心地は人によって異なるため、できれば店頭で一度試してみることをおすすめします。

私はハイカーズデポさんで購入しました。