登山サークル・山岳会の違いや、チェックポイント、探し方を紹介します。
山岳会と登山サークルの違いとは
登山の会に何かしら入ろうと思っても、山岳会、登山サークル、山の会、登山愛好会、ハイキングクラブなど、さまざまな呼び方があることに気づかされます。それぞれの違いはあるのでしょうか。
結論としてそれぞれ明確な定義はありません。山岳会ときくと、厳しい上下関係や技術指導、規約がある印象を持つ人もいると思いますが、そうとも限りません。山岳会といっても、オールラウンドに技術を学ぶもの、クライミングや雪山など目的特化型もの、ハイキング中心のもの、いわゆる同人会のようなコミュニティを中心としたものなど、種類はさまざまです。
実際、友人で山岳会に加入している友人によれば、必ず参加しなければならないわけでもなく、新人にはそこまで負担はなさそうでした。ただし、メンバーによっては広報や会計などの仕事を抱える人もいるそうです。
著名な山岳団体があり、技術を学びたい方は、そこに加盟しているグループを選ぶ方法もあります。
著名な山岳会とは
山岳会として有名な団体に、「公益社団法人 日本山岳会」や「日本勤労者山岳連盟」(JWAF)、「公益社団法人東京都山岳連盟」などがあります。日本山岳会は日本で一番最初につくられた山岳会と言われています。設立は1905年(明治38年)でその歴史は100年以上にのぼります。
このような団体に加盟している山岳会から探す方法もあるでしょう。
登山サークル選びのチェックポイント
登山サークル選びのチェックポイントです。
定期的に開催されているか
開催頻度、開催している曜日を確認し、負担にならずにしっかり運営がされているサークルを選びます。
遭難対策・レスキュー訓練が行われているか
遭難したときの対処法など、安全のための訓練、スキルを学べるかどうかを確認します。
新人が入りやすいか
新人向けの教室や会員以外の受け入れがあるかどうかを確認します。
自分の学びたい技術が学べるか
沢登りやアルパインクライミング、フリークライミング、トレイルランキングなど、自分の学びたい技術が学べるかどうか確認します。
目的が登山かどうか
厳しい年齢制限や未婚限定の場合は、出会いを主な目的としたサークルである可能性もあります。逆に登山を通じて出会いたい場合には、そのようなサークルを選ぶとよさそうです。
登山サークルの探し方
登山サークルの探し方には主に以下の3つがあります。
- 既に入っている友達から登山サークルを紹介してもらう
- インターネットで探す
- 登山雑誌の会員募集を見る
最近ではインターネットで探すのが効率がいいと思います。
登山サークルの紹介サイト
登山サークルの紹介サイトをピックアップしてみました。
登山サークルに入るメリット
登山サークル・山岳会に入るメリットは、登山技術を学べること、山に行く仲間ができることです。自分では計画できないような山に、サークルであれば挑むことができる機会もあるでしょう。
山岳会に入っている友人によれば、技術を学べる以外には下記のようなメリットがあるようです。
- 集合場所から車で連れていってくれる
- 公共交通機関も調べて手配してくれているので、自分で調べる必要がなく楽
- 隊長、リーダーと呼ばれる慣れた人がいて、ガイド役になってくれる
しかし、入会したら会費は払わなければなりませんし、計画書の提出や保険への加入など一定の決めごとは守らなければなりません。サークルの仕事の一部もしなければならないでしょうし、新人に教えなければならなくなってくるでしょう。
講習会やツアーに参加する方法もある
残念ながら、現在はしっかりと運営され、登山者の育成や、山行計画も活発に実施されている山岳会・登山サークルは多くはないという人もいます。
学ぶことが目的であれば、講習会や登山教室、ガイドツアーなどに単発で参加する方法もあります。
まとめ
私は登山サークルに入っていません。面倒だからです。人と人のしがらみが面倒だなと思ったのは、学生時代のスキーサークルがきっかけかもしれません。サークルでは会計を担当。予算と新入部員の勧誘を考え、どういうふうにグループを組んで教えるのかを考えたり、運営を考えるようになってから、だんだんと練習が楽しみではなく、タスクになっていきました。
お金を払って登山教室に参加することで一定の量は学べるように思いました。私には気の置けない友達と登れればサークルに入る必要性は感じていません。
まとめです。
- 初心者が学ぶには登山サークルはよい方法
- 登山技術が学べる可能性と、登山仲間ができるのがメリット
- ただし登山が主目的でないサークルもある
- 人付き合いが煩わしい人は、ツアーや登山学校などに部分的に参加すればある程度の学びは得られる