【熊野古道・小辺路】服装・装備・食料計画の記録と反省点

登山
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熊野古道の小辺路を歩いてきました。高野山から本宮大社までの約75キロ、標高差5,000メートル超、4日間の道のりです。前半2日はテント泊でしたので、私の中ではこれまででもっとも過酷なチャレンジでした。

来年の自分に向けて、服装や装備、食料計画の記録と、反省点をまとめました。

時期、行程、天候などの条件

まずは時期、行程、気温、天候などの基本情報についてです。

時期

2022年9月末から10月頭

行程

  • 1日目:前泊し、高野山からスタート。萱小屋でテント泊
  • 2日目:伯母子岳を超えて三浦峠でテント泊
  • 3日目:三浦峠から十津川村の宿に宿泊
  • 4日目:果無登山口、果無集落を通って、熊野本宮大社へ。湯の峰温泉で宿泊

詳細はYAMAPの日記を参照ください

気温

  • 夜は10度ちょっとくらいまで下がり、昼は30度まで上昇
  • 昼間は半袖でも歩けるくらい
  • 蒸し暑く、風が少ない
  • 舗装路も多いので、照り返しがきつい
  • 夜はフリースや念のための防寒着があると安心だが、底冷えするような寒さはなった

天候

  • 雨や曇りが多い
  • 後半は晴れもあり

小辺路の食料・水調達状況

  • 水場はいくつかあり。ただ、お腹を壊す可能性もあるので浄水器があると安心
  • 自動販売機はあっても、なぜか水が売っていないことがあったので注意
  • 食料は前半はお店がなく、持ち物のみで賄うことになる
  • 後半では一度街に降りるので、調達できる
なぜか水がない、ボス推しの自販機
なぜか水がない、ボス推しの自販機

服、装備、水・食料

ここからは服、装備、食料と水ごとに実際の持ち物をまとめました。また、もし見直すならという案も記載しています。

服装

持っていった服
持っていった服(撮影時と若干の変更もありますが・・・)。例のごとく雑な撮影でごめんなさい

下記の服装は、着ていく服も含めて記載しています。

持ち物見直すなら
下着(ブラジャー、パンツ)42
ベースレイヤー(ファイントラック)21
長袖シャツ22
山シャツ10
半袖シャツ10
ロングパンツ11
ハーフパンツ11
レインウェア上下11
靴下32
帽子11
ダウン11
フリースなどのミドルレイヤー11
手袋10
サポートタイツ11
サンダル(Teva)11

よかった点

  • 悩んだが、サンダルは持っていってよかった
  • ファイントラックのドライレイヤーはニオイも気にならず、汗もすぐ乾くので持っていってよかった
  • ハーフパンツで行動したが、蒸し暑かったので正解だった

反省点

  • 下着は日数分不要。数日間なら同じ服を着ることも可能
  • メリノウールの長袖シャツが1枚あればよく、もう1枚は着替えなど下山後利用とすればよかった。最低限で考えるなら、行動着と着替え1着ずつでも大丈夫だった
  • 特に今回は3日目に洗濯ができたので、その点は大きかった
  • 帽子は雨対策でゴアテックスをもっていったが、蒸れるので、メッシュのものなど日焼け対策のほうがよい
  • 雨対策をしっかりしたが、暑くて蒸れるので薄手のレインウェアでよかった
  • ダウンやフリースはどちらかがしっかりしていれば、夏の時期はどちらかでもいいかも。テント場の防寒着のみとしてか利用しなかった

今回、この子たちは大活躍でした。

装備

持ち物見直すなら
登山靴/トレッキングシューズ11
ザック/バックパック11
アタックザック10
ヘッドランプ、予備電池11
ストック/トレッキングポール11
地図11
コンパス11
熊鈴11
タオル/手ぬぐい22
携帯トイレ31
薬、絆創膏、テーピングなど救急キット11
サプリメント、BCAA42
テント/グランドシート/ペグ11
シュラフ(寝袋)11
エアーマット/シュラフマット11
ソーラー式ランタン11
腕時計11
ティッシュ/トイレットペーパー11
除菌シート/除菌液12
化粧水、乳液11
日焼け止め11
歯ブラシ、歯みがきシート11
小さいハサミ、ナイフ11
ゴミ袋55
コンタクト66
メガネ11
サコッシュ/ポーチ11
汗ふきシート53
メイク落とし(シート)66
モバイルバッテリー11
充電ケーブル、コンセントタップ11
耳栓11
アイマスク11
マスク43
布マスク11
折りたたみ傘11
生理用品21
サングラス01
ダイヤル錠11
カイロ10

よかった点

  • 直接見てはいないが、近くに熊がいた。熊鈴は省略せずに持って行ってよかった
  • アイマスクは眠りやすくてよかった
  • 耳栓は使わなかったが、いびきは聞こえたのであると安心

反省点

  • ザックはしっかりした腰で支えるタイプにしたが、長く歩く場合には肩も痛い場面があった。総じて軽量化を計れないか、ザックも含めて一度考えてみる
  • 枕があったほうが個人的にはよかった
  • 今回は110センチの短いマットにしたが、地熱で体温を奪われるため、寝袋よりもマットが重要だそう。眠れなかったら大事なのでマットも見直すほうがよいかも
  • 雨がふる場合は、エマージェンシーシートなど、防水対策はあると安心

テント選びの記録です。広くはないですが、快適でした。

食料・飲料

持って行った食料
持って行った食料
持ち物見直すなら
ストーブ11
od缶11021
クッカー 兼 カップ(エバニュー400fd)11
食材(アルファ米4、パスタ1、ラーメン1、パン1、リゾットなど)75
カトラリー(箸、フォーク、スプーン)11
食器11
テーブル10
クッキングペーパー11
行動食、お菓子43
魔法瓶水筒11
浄水器11
ナルゲンボトル10
プラティバス11
お水11
コーヒー、お茶52

よかった点

  • クッカーがエバニュー400fdのみなのは不安だったが、結果的にお湯を沸かす食事であれば問題なかった
  • 行動食に取り入れたプロテインのソーセージやパンはすぐに食べられて満足度もあり、よかった
  • 自動販売機が少なかったので、水場での調達も多かった。浄水器はあった方が安心。今回持っていて本当によかった
  • 事前に水場は豊富との記載もあったが、枯れた箇所もあり、そこまで多くはなかった印象も。たくさんの水を持ち運べるプラティパスなどの水筒があるとよい
  • 魔法瓶の水筒は軽いものでよかった。翌日お湯でごはんを食べるのに、夜沸かしておくと便利

反省点

  • アルファ米は15分と時間がかかるので、朝の準備に適さない。また、なぜか飽きる
  • もっと麺類、パスタを中心にバリエーションを持たせたい
  • アルファ米をもっていくなら、白米におかずかふりかけでもよい
  • レトルトは重いが、モチベーション高まるのであってもよい
  • エバニュー400fdで問題はなかったが、レトルトなどしっかりしたものも食べるならもう一回り大きいほうがよい
  • od缶は途中でガスがなくなる可能性を考えて110gを2つ持っていったが、新品のものを1つだけで十分
  • 固形燃料やアルコールストーブは複数名での移動の場合、時間がかかるので適さない(今回は持っていっていない)
  • 今回は近くに小屋や東屋があったので、テーブルや風防は不要だった
  • お菓子はしけってしまい、乾燥したものを食べたい気持ちにならなかった。嗜好品より食事を優先した行動食のほうがよさそう(パンなど)
  • 後半では食料を調達できる機会があったので、分かっていればそれを踏まえた量でもよかった

クッカーとして持っていったのがこちらです。もはやカップですが・・・。

浄水スピードが早く、持っていって安心できました

水の調達場所はあるが、浄水器があった方がよい
水の調達場所はあるが、浄水器があった方がよい

まとめ

はじめて数日にわたって、高低差のある長い距離を歩いたので、学びがたくさんありました。今回特に反省すべき点は服です。体力に不安がある場合、削るべきは服装となります。にもかかわらず予備を持っていきすぎてしまった点は反省です。

不便さはありましたが、総じて満足のできる旅になりました。あれほどしんどいと思ったはずなのに、なぜかまた行きたくて熊野古道が恋しくなっている私がいます。次回、もし行けるなら、この記録を読み返してから万全の体制で望みたいと思います。

萱小屋で購入したビール
萱小屋で購入したビール