【三頭山】東京都奥多摩にある三百名山で楽しむ、雨の日登山

三頭山 登山
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東京都の奥多摩にある三頭山に行ってきました。午前中は曇りで午後は雨。連日雨続きだったので、通れない道もありました。雨天時や雨上がりに行くときは注意が必要です。幻想的な森林浴を楽しむ登山でした。アクセスやコース情報、登山の様子をレビューします。

三頭山へのアクセス

電車・バスでのアクセス

JR五日市線の武蔵五日市駅へ向かいます。

休日の場合、新宿などの都心から直通で武蔵五日市駅まで行けるJR特別快速ホリデーあきがわ(ホリデー快速おくたま・あきがわ)があります。

ただし、拝島駅で奥多摩行きと秋川行きで行先が分れる点には注意が必要です。あきがわに乗ってください。私が乗ったときは進行方向前方、4両目までがあきがわ行きでした。

武蔵五日市駅からバスに乗ります。

ただしここでも都民の森への直通便と、乗り換えが必要な便があるので注意が必要です。

都民の森直通の場合:武蔵五日市駅→都民の森

乗り換えの場合:武蔵五日市駅→数馬まで連絡バスで15分。無料でした。数馬→武蔵五日市駅で約60分。

それぞれ約75分ほどかかります。満員のときは増便が出ることもあるようです。

駐車場

無料で100台まで停めることが可能です。駐車場満車時は臨時駐車場の案内をしてくれることもあるようです。利用時間が決まっています。

檜原都民の森への交通案内

三頭山はどんな山?

三頭山はみとうさんと呼びます。西峰(1,527m)・中央峰(1,531m)・東峰(1,528m)の3つのピークがあることが由来と言われています。

三頭山の基本情報

標高:1531m

都道府県:東京都

山域:奥多摩

三百名山のひとつ

コースの種類

東京都檜原都民の森からのコースは5種類

  1. 三頭大滝コース
  2. 生活の森外周コース
  3. 三頭沢と野鳥の森コース
  4. ブナの路コース
  5. 三頭山周遊コース

冒険の森コース(旧スポーツ歩道)※利用不可

なお冒険の森コースは利用できるとホームページに書いてありましたが、現地の地図には通行禁止と書いていました。

また、雨の場合、通れなくなってしまう道もあります。詳しくは次にまとめます。

地図とコース情報

地図の注意点

地図は持っていくことをおすすめしますが、都民の森でもらうこともできます。とちの実の売店のほうに置いていた地図は方角が間違っていました。実はこちら、古い地図のよう。もらうなら森林館にあるもののほうがよさそうです。

ただしこの地図には等高線は書いていないため、どこが急登なのかが分かりません。

また、案内板は多いので迷いにくいと思います。

コースの種類

東京都檜原都民の森からのコースは大きく分けて5種類。

三頭大滝コース

  • 約0.9km
  • 1時間
  • 散策向き。年配者やお子さんにも安心なコース

生活の森外周コース

  • 約3.5km
  • 2時間から3時間
  • ハイカー向き。尾根道から奥多摩の山並みが眺められるコース(晴れれば)

三頭沢と野鳥の森コース

  • 約3.4km
  • 2時間から3時間
  • ハイカー向き。山頂は目指さず、三頭大滝や沢の涼し気な雰囲気が味わうコース

ブナの路コース

  • 約5.4km
  • 3時間から4時間
  • ハイカー向き。三頭山へ最短で行けるコース

三頭山周遊コース

  • 約7.6km
  • 4時間から5時間
  • 健脚向き。登山を楽しむコース

雨天時のおすすめコース

今回私が行きたかったのは、「ブナの路コース」ですが、雨の影響でコース通りに行けませんでした。

鞘口峠(さいぐちとうげ)から三頭山に登るまでの道はまったく問題ありませんでした。しかし、ムシカリ峠から大滝の路(森林セラピーロード)までの間で雨の影響で増水し、通れない場所があるとのことでしたので、三頭山に登って来た道を戻ることに。

森林館の方によると、この方法が最も安全だそうです。それでも3つの山頂には行けるので、安心してください。

水色が本来行きたかったコース。黄緑色が実際に行ったコース
水色が本来行きたかったコース。黄緑色が実際に歩いたコース(大体)。帰りは登山道からもとの道を戻った
出典:国土地理院

雨天時や雨天後にムシカリ峠以降の道を通る方は、沢登りのような状態になることを覚悟していってください。替えの靴や靴下を持っていったほうが安心かもしれません。雨の日は元来た道を引き返す方が安全そうです。通れない場合は、もとの道を戻ることになってしまう可能性もあります。体力に相談しつつ選択する必要がありそうです。森林館の方が状況をご存じでしたので、不安に思ったらぜひ聞いてみてください。

特に連日雨の日は登頂したら元来た道を戻る方が安全です。

晴れの日のブナの道コース

森林館→鞘口峠→見晴し小屋→展望台→三頭山→ムシカリ峠→大沢山→深山の路→三頭大滝→大滝の路→森林館

雨の日の最短コース

森林館→鞘口峠→見晴し小屋→展望台→三頭山→展望台→見晴し小屋→鞘口峠→森林館

雨の三頭山の様子・景色

それではここからは実際に登ったときの様子をレビューします。2020年7月26日(日)、雨予報のなか、出発。午前中曇りか小雨でしたが、午後はレインウエアがないと厳しい雨でした。

まずは森林館へ向かいます。

到着時は晴れてきました。小雨くらいです。

到着したとたん雨が上がってきました
到着したとたん雨が上がってきました。小雨くらいです

トンネルを抜けていきます。

トンネルがあります。ちょっとドキドキしますが通ります
トンネルがあります。ちょっとドキドキしますが通ります

森林館へ到着。ここで地図をもらいます。

森林館
森林館

まずは鞘口峠(さいぐちとうげ)に向かいます。森林館から木材工芸センターを超えてゆるやかな高低差の道を進みます。

雨露でしっとりと美しい道でした
雨露でしっとりと美しい道でした

案内板に従い、鞘口峠に向かいます。

階段を登った先に、休憩所のようなところが見えます。その先に鞘口峠があります。

曇りですが、光が射して美しいです。

新緑が美しいです

鞘口峠に到着!

鞘口峠から見晴し小屋までの登山道は、急登になります。急登を避けたい方は少し距離は長くなりますが、鞘口峠から左手に進み、ブナの路から行きます。道幅は狭いです。

この階段の路がブナの路。登山道と別れたり、交差したりしている

道幅は細いですが、冒険っぽくてわくわく。歩きやすいです。

細い道を進みます
細い道を進みます

なんか突然売ってそうなきのこ落ちてました。

きのこ
巨大きのこ

登山道を選ばずブナの路へ。どちらからでも頂上へ行けます。登山道のほうが早いですが、あえてのブナの路。

ブナの路

見晴らし小屋に着きました。使用禁止となっていました。

見晴し小屋
見晴し小屋

ブナの路から合流したようです。登山道こんなに離れているのかな。ちょっとデフォルメされている気がします。

周辺案内図
周辺案内図

ここからどっぷり登山道感。東峰を目指します。

東峰を目指す
東峰を目指す

途中展望台がありました。せっかくなので寄ってみる。何も見えない。

展望台
展望台

三頭山1つ目の東峰に着いた! たぬ吉も登頂記念に撮影しました。

三頭山東峰
東峰に到着しました

続いて中央峰に到着。

三頭山中央峰
たぬ吉は上に乗ってみました

3つ目、到着です。ここらへんで雲行きがいよいよ怪しくなってきます。

三頭山西峰
三頭山到着

晴れていれば見えるはずの山。

本来見えるはずの山
本来見えるはずの山

景色…景色はどこ…

景色が見えない頂上
景色が見えない

帰りは登山道から下山しました。

ランチは?

頂上で持参して食べるか、レストランとちの実で食べるかとなります。

とちの実では座席数を2分の1に減らして運営していました。

舞茸天ぷらそばとシソジュースをもらいました。シソジュースうまい!

とちの実で食べた舞茸天ぷらそば
とちの実で食べた舞茸天ぷらそば

そばは普通です。でも天ぷらはうまい。緑色のヨモギ?のような草が味わったことのない香ばしさでおいしかったです。

その後、胃もたれに襲われることを、このときの私はまだ知らない(同じメニューの友達は無事)。

休憩所

森林館の二階が休憩所になっていました。一階にも二階にもトイレがあります。

ただし座敷が利用禁止に。スペースも座っては行けない場所に印があり、距離をとって利用するようになっていました。

新型コロナ対策について

あまり目立ったコロナ対策は見当たりませんでした。目についたのは以下のような点です。

  • バス便は立つ人が少し出るくらいで通常通り。マスク必須、おしゃべり控えめにという案内あり。発熱がある方は控えてください、といった案内もバス停に出ていました。
  • とちの実売店は入店にマスク必須。
  • とちの実のレストランは利用できない座席あり。座席数はおよそ2分の1に。
  • 森林館は受付では距離をとって並ぶよう、印があり。ただ、ほとんど人もおらず空いていました。
  • 見晴小屋は利用禁止に。ここで雨宿りや昼食を取るのは厳しそう。
  • 登山中、ベンチなど、ところどころソーシャルディスタンスを促す案内あり。

よくある対策がとられていましたが、そこまで厳重な印象は受けませんでした。

まとめ

三頭山の特徴を改めてまとめてみます。

  • 初心者にも比較的登りやすい山
  • アクセスも悪くはない
  • 木々に囲まれているので、夏でも直射日光に悩まされずに登れそう
  • その分、頂上や見晴台以外の展望はさほど期待できない
  • 雨が降ると増水して通れなくなる道がある
  • 景色も見えないので晴天時がおすすめ

私は木々に覆われた山が好きなのですが、かなり好みの山でした。滝や大滝の路(セラピーロード)が歩けなかったのが残念。またリベンジしたいです。