平坦な道を歩きたい。体力のない私は、その思いを胸に2019年8月末、尾瀬へと旅立ちました。尾瀬のシーズンや交通アクセス、工程表、宿泊した山小屋について紹介します。
※2020年5月16日現在、新型コロナの影響により営業開始日は現在未定とのことです。
尾瀬のシーズンっていつ? 何月に行くのがいいの?
尾瀬の一番のシーズンといわれるのは水芭蕉(ミズバショウ)が咲く時期。5月下旬から6月中旬頃が見頃です。ワタスゲという綿毛のようなになる花は6月中旬から7月。黄色い花を咲かせるニッコウキスゲは7月下旬から8月初旬頃がシーズン。つまり、8月末は特に花は咲いていない時期でした。
ビジターセンターや山小屋の方によると、シーズンはかなり混んでいたそう。平坦な道をできるだけ人のいない状態で歩きたかった私にとっては、むしろうってつけの時期でした。
花目当ての人は、5月から8月頭までに行くのがよさそうです。何が何でも水芭蕉という方は5月末から6月がおすすめ。ただ歩きたい人は何月でもいいと思います。シーズンをあえて避けていってみるのもおすすめですよ。
交通アクセスは?
私は首都圏に住んでいるのですが、尾瀬は比較的交通アクセスがいい場所だと思いました。尾瀬はさまざまな県にまたがり広いので、どこに行きたいのかを決めて交通機関を考えることが先決です。私は交通アクセスのよい鳩待峠を選びました。鳩待峠の往復について、ご紹介します。
バス、電車、新幹線を使う方法があります。行き、帰りで両方使いました。
バスでアクセスする方法
バスタ新宿から、新宿駅発の高速バスに乗って、尾瀬戸倉まで行きます。そこから連絡バスを使って、鳩待峠まで楽に行くことができました。
想定時刻
7:15 新宿発(尾瀬号)
11:10 尾瀬戸倉着
11:55 尾瀬戸倉発(バス乗り換え)
12:30 鳩待峠着
目安は昼行便4時間40分、夜行便5時間50分ですが、道路状況によっては遅れが生じることもあります。春から秋頃までの季節を限った便で、運行していないこともあるのでホームページをご確認ください。
※2020年5月16日現在、運行期間外とのことです
電車でアクセスする方法
帰りはバス+電車乗り継ぎを選びました。なぜなら、バスよりも尾瀬に長い時間滞在できるから…。
想定時刻
16:45 鳩待峠(関越交通 鎌田線)
18:07 沼田駅着
19:01 沼田駅発(JR上越線・高崎行き)
19:48 高崎駅着
19:59 高崎駅発(JR新幹線あさま・東京行き)
20:52 東京駅
電車と新幹線を使っていく方はこの逆を考えていただくといいかと思います。
泊まったところは?
象の鼻エリアの至仏山荘です。至仏山に最も近く、目の前にカフェもあり、象の鼻ビジターセンターも近く、とても満足できました。ビジターセンターに近くていい理由はのちほど。ただ、私が泊まった8月は熊がよく目撃された時期とのことでした。

お部屋撮っていないのですが、和室で個室も取れて快適でした。宿の人も親切で、小さい売店もありました。エネファームで沸かしたお風呂もあります。ただお風呂は…、何かが浮いていてちょっと入る気がしませんでした。
人間だからね、いっぱい歩いたから浮くことはあると思うの。なので軽くシャワーを浴びました。
ごはんもおいしかったです。交通機関はなく、途中、歩荷さんが運んでいる姿も見かけたのですが、山小屋にしてはかなり豪華なごはんだと思います。おいしかったです。食堂っぽい雰囲気の場所でした。

尾瀬の風景
もう1年近く前なので、記憶が怪しいのですが、頑張って写真を頼りに思い出すよ!
まず、鳩待峠に到着後、カツカレー的な餃子チャーハン的な激しくカロリーの高そうなものを食べた覚えがあります。
その後、象の鼻を目指してひたすら下ります。最初は砂利や岩がごろごろした道です。前日雨だったためか、水が流れていました。

普通のスニーカーだと、濡れたり滑ってしまいそうです。登山靴までなくてもいいかもしれませんが、そこそこハイキング用のシューズは履いていたいところです。
木道が現れました。木道をひたすら歩きます。雨だと滑るかもしれません。もくもくと歩きます。冒険みたいで楽しい!

一級河川、川上川にたどり着きます。

そのうち、宿泊する宿となる至仏山荘にたどり着きました。チェックインより早めでしたが、お部屋に通してもらえましたよ。
その後、散策に出たような記憶があります。60分ほどで回れる植物研究見本園が至仏山荘の近くにありまして、早すぎたのでうろうろしていました。

水芭蕉はもう、この時期に尾瀬には暮らしていません。

きのこがかわいい。

夜はお楽しみ。なんとイベントがありました。象の鼻ビジターセンターで職員の方が尾瀬について語ってくれます。イベント内容は時期によって異なるようです。夜の18時半から始まりましたが、帰りくらいのでヘッドライトが必要です。至仏山荘に泊まってよかった。

翌日、同じ職員の方による朝の散策のイベントもありました。植物研究見本園を歩きながら、植物について解説してくれます。
さて、その後再び宿出発です。

シダっぽい植物がいすぎなくらい、大量にいます。

あー、ずっと歩いていたい。終わりが見えません。

弥四郎小屋にあるカフェがすてきすぎて、だらだらしました。

中の雰囲気も、照明がなくて落ち着きます。

昼前なのにがっつり食べました。朝食食べたのに。厚切りトーストがおいしい。

その後、時間を気にしながら東電小屋→山の鼻→鳩待峠へと歩きます。
歩いたルート・工程表
工程表です。この記事見てくれる人多ければ、かかった時間もあげます。
1日目
- 鳩待峠着
- 昼食
- 至仏山荘
- 植物研究見本園散策
- 入浴
- 山の鼻ビジターセンターイベント参加
- 消灯
距離は至仏山荘までで5km。しょっぼ(笑)。さすがに物足りなかったです。
2日目
- 至仏山荘
- 龍宮小屋
- 見晴
- 東電小屋
- 山の鼻(至仏山荘)
- 鳩待峠
距離は15km。最後の鳩待峠前は登りが続くので、少し疲れました。
至仏山荘に泊まっておきながら、至仏山に行かないっていうね。ちょっと迷いました。1日目が消化不良気味だったので、龍宮小屋に泊まっても良かったかなと思いました。
尾瀬は標高差なく歩きたいハイキング向き
至仏山や燧ケ岳に登る人でなければ、ハイキングらしいハイキングができる場所です。歩こうと思えばびっくりするくらい歩けてしまいます。初心者や体力のない人にもおすすめです。