2024年夏に、「燕山荘」に宿泊してきました。燕岳は北アルプスの入門といわれているお山です。
その中でも燕山荘は1921年創業と大変古い歴史があります。収容人数が多く、ごはんや喫茶室、代表のホルン演奏などの名物もあって、人気の山小屋です。
一度は泊まりたいと思っていましたが、印象に残る魅力的な山小屋だったので、ご紹介したいと思います。
燕山荘の外観
燕山荘の外観は木造のしっかりした建物という印象です。
夜の燕山荘はライトアップされて美しいです。
燕山荘の内観・部屋
入口を入ったところです。この時点でわくわくします。
豊富なお土産コーナー
乾燥室と更衣室
2段ベッドのお部屋・個室
人気なので、なかなかとりづらいのですが、個室もあります。なお、荷物は2階に置かせてもらえるスペースがあり、荷物を預けて燕岳に行くこともできました。
館内案内図
歴史的な建物でところどころに美しい装飾がありました。
食事(夕ごはん・朝ごはん・お弁当)
燕山荘の夕飯
ハンバーグに煮物と豊富でした。ごはんと味噌汁はおかわりし放題です。デザートまでついていました。代表がこの日は不在で残念ながら録画映像でしか見られなかったのですが、ホルン演奏や社長の山のお話などを聞くことができます。
燕山荘の朝食
お弁当
ごはんがいっぱい詰められており、ボリュームあります。
ごはんが美味しいと聞いていましたが、これまで行ってきた山小屋の中でも、新鮮さや驚きこそなかったものの、おいしくてレベルが高く、これが欲しかったんだよと思う大満足のごはんでした。
喫茶サンルーム
燕山荘の魅力。それは「喫茶サンルーム」。5:00~19:00まで営業しています。到着後に名物のケーキを楽しむもよし、朝ごはんの前後で楽しむのもよし。外に面していてものすごく居心地がよいので、おすすめです。外から注文もできます。隣には食堂が続いています。
「喫茶サンルーム」のメニューはホットドリンクにコーヒーやカフェオレ、ココア、アイスドリンクにイチゴミルク、ドリンクとケーキのお得なケーキセットもあります。
アルコールも生ビールのほか、クラフトビール、ハイボール、ワイン、日本酒など勢ぞろいです。おつまみもあるので、ここで夕食後に飲むのもよさそうです。
私が行ったときは大変天候が悪く、土砂降りだったので、朝から「喫茶サンルーム」でずっと過ごす人も多くいました。そのため清掃時間中のみ、食堂に移動しました。混雑していたり、清掃時で席利用ができないタイミングもありますが、ここまで長時間営業している山小屋内の飲食店は珍しいのではないでしょうか。
飲み物・水
燕山荘や大天荘など北アルプスの山小屋では水不足に陥ることがあります。2024年夏も大天荘では給水制限がされていました。燕山荘は給水制限は2024年の夏は今のところありませんが、下からポンプアップしているので、出発前に状況確認されておくと安心かと思います。
燕山荘では夜、お湯もご用意いただいてました。水筒を持っていくか悩んだのですが、持っていって正解でした。お茶好きな方、温かいのみものが欲しい方は、小さくていいので水筒か、カップを持っていくとよいかもしれません。なお、温かい飲み物は、喫茶でも買えます。
トイレ
街のトイレと何ら変わらない、大変きれいなトイレでした。紙も水も流せます。ハンドソープまで置いてあるのは珍しいのではないでしょうか。
とにかくあの独特のニオイがしません。山のトイレが苦手な方も、ここなら大丈夫ではないかと思います。混雑も覚悟していましたが、私が利用したところでは、トイレ待ちの行列が並ぶことはありませんでした。トイレは1ヶ所だけでなく、新館のお部屋にもありました。
翌日、大天荘(だいてんそう)に泊まったのですが、そこはいわゆる山のトイレでしたので、燕山荘のトイレって本当にすごいんだなと改めて実感しました。
電波
電波はドコモ◎、ソフトバンク〇、au〇でした。
なお、燕山荘ホームページによると、ドコモ以外は場所が限られるようなのですが、山に弱いソフトバンク勢でも、今回はつながらない箇所を感じることもなく、問題ありませんでした。
ドコモは受信可能です(天候等の状況により、不安定な場合があります)。ソフトバンクはフロント周りでご利用可能です(ただし受診可能期間はアンテナが立てられる6月~11月になります)。auは場所により受信可能です。
出典:「燕山荘ホームページ」
1回100円で充電もできました。充電器の貸し出しはありません。
宿泊料金(2024年時点)
2024年時点では、一泊2食付きで、大人15,000円。個室だと20,000円とやはり山小屋価格です。テントだと2,000円でした。何よりも人気の時期の予約を取るのが大変なので、開始タイミングをよく見て、パソコン前に待機し、躊躇なく押さえることをおすすめします。
おすすめポイント
個人的な燕山荘のおすすめポイントをまとめました。
- 燕岳まですぐ登頂できる
- 初心者でも道が整備されていて、歩きやすい
- トイレがきれい
- 食事が美味しい
- 喫茶室が楽しく、レベルが高い
アルプスに行くなら、唐松岳か燕岳から始めるのがいいかと思います。また行きたい山小屋になりました。
翌日行った大天荘もよかったらご覧ください。