生理でも、登山に行って大丈夫? かぶってしまいそうなときの対処法

たぬ吉(本体) 登山
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今回は、女子向けのデリケートゾーン系のお話です。

もうすぐ山に登りに行く予定だけど、そろそろ生理かも…。もしそうなったら、仕切り直しますか?それとも決行しますか? 生理がかぶってしまいそうなときや、予定では終わっているはずだったのにこないとき、本当に心配になりますよね。

実際に行ってみたときの経験から、急に生理になったときや生理が来てしまったときの対処法や、持ち物についてお伝えします。

登山中、生理が来てしまった

これまで生理中、登山に行ったのは数回程度です。

印象深いのは、那須の茶臼岳や朝日岳に行き、大黒屋という山小屋泊のときの経験です。登山を楽しみにしていたのですが、全然生理がきませんでした。強行突破したら宿泊した日にちょうど生理が始まりました(泣)。目的を達成して安心したんでしょうね。

薬は何度も飲みましたが、トイレも頻繁にあるわけでもないので、不安もありましたし、途中から痛み止めがなかなか効かなくてかなり辛くなりました。写真を撮る余裕もなく、ひたすら痛い痛いとうめいていました。このときは、タンポン+ナプキンで乗り越えました。

痛みがくる人もいれば、貧血になる人もいます。頭痛が起こる人も。自分の体調と相談し、普段から生理がきたらどのような症状が来るのか知っておくことが大切です。普段から我慢できる状態じゃなかったら、やめておいたほうがいいかもしれません。

生理が来そうなとき、事前にできる対策

まずは生理が来そうなとき、来てしまったときに事前にできる対策を紹介します。

ピル

前もって行く日が分かっているなら、かぶらないようずらしておくのがスムーズです。その方法として、ピルという選択肢もあります。飲み続ける必要はありますが、生理そのものをずらせる有用な方法です。

ただし副作用が起こる場合もあります。吐き気や頭痛、不正出血などです。血出るのかよってなりますよね…。

また高いです。目安として4,000円から5,000円かかります。副作用のリスクも背負いつつ、これを払ってまで今行くべきかどうかは悩ましいですね。

そのため、ピルは使い慣れており、副作用はとくに起こらない方なら利用することをおすすめします。 しかし、一度も使ったことがないという方なら、どういう症状が起こるか分かりませんから、やめておいたほうが無難でしょう。

膣洗浄

もし生理が来てしまったときの対処法です。なにやら怖い字面ですが、要は膣を洗うことで、すっきり爽快、生理が早く終わるよ!という商品です。

実際に「生理が早く終わる」と謳う商品もあります。

プチシャワー・セペとか、インクリア、クリーンシャワーなどの商品名で、売られており、薬局で手に入る市販の商品もあります。安いものですと、千円以下で手に入ります。気になる方は試してみてもいいかも。

ただ、私の場合、楽になることもなく、早く終わるということはありませんでした。これは人によるのでしょうね。

ちなみに重いので、泊まりだからといって登山に持っていくのは、控えたほうがいいです。お風呂場で使うので、使えるとこもないですしね。自宅で生理が終わりかけのときに使うと、すっきりします。

鉄分を摂取する

生理で血液を失うため、貧血になりやすくなる人もいます。貧血になると血液中のヘモグロビンが不足するため、酸素が行き届かず苦しくなります。つまり酸欠状態になるのです。実際に、貧血状態の方を見たことがあるのですが、さほど高低差がない道を数メートル進むだけで全速力したときのような息切れの激しさでした。鉄分をしっかり取得して備えておきましょう。

同行者がいる場合は事情を話しておく

いつ伝えるか悩むものですが、生理が来そうなときや予定日をすぎても来ないとき、同行者に伝えることをおすすめします。それによっては別のプランを立てておくこともできるからです。

残念ながら事前にできることがそう多くありません。心配しすぎずにすごすこと、 しっかり体を整えておくことが一番大切です。

もし生理が来てしまったときの対処法

もし生理とかぶってしまったときや途中で生理が来てしまったときの対処法を紹介します。デメリットもあげますので、どれがいいのか検討してみてください。とにかくタンポンは必須です。

タンポン

登山の生理のときの心強い味方といえばタンポンです。長時間つけていても大丈夫。歩いていても違和感はありません。ただ、ひどい日は取り換えるときに手が血まみれになります。山ではトイレで手洗い場がないことも。ウェットティッシュは必ず持っていきましょう。基本的に途中で取り替えられないと考え、ナプキンとセットで使うと安心です。私はタンポン+ナプキンで乗り切っています。

ちなみにタンポンはナプキンに比べてかさばりません。荷物を減らすという意味でもすごくいいです。タンポンには実は種類があり、アプリケーターというプラスチックの挿入を手助けする種類のものと、指で直接入れるものがあります。慣れていない人は絶対にアプリケーター付きのものを選ぶようにしてください。登山でも衛生面を考えると、慣れている人でもアプリケーター付きのものがいいです。

タンポンの使い方ですが、アプリケーター付きのものにも種類があります。コンパクトタンポンの場合は、カチッと音がするまで、アプリケーターを伸ばします。コンパクトタンポンでない場合はそのまま利用できます。プラスチックのアプリケーターを持ち、押し込むと膣内に挿入されます。ポイントは最後まで押し込むことです。途中で止まってしまうと違和感がすごいです。

紐がついているので、引っ張ると取り出すことができます。血液で膨らんでいるときには少々取り出しにくいこともあります。

アプリケーター付きのタンポン。多い日用よりは、レギュラー用のほうが違和感もなく使いやすいと思います。

布ナプキン

量が多くなく、低山であれば、布ナプキンでも行けそうです。登山だとゴミを持ち帰ることが多いので、気分的にも持ち帰りがしやすいのはいいですね。ナプキンを使うよりも、こすれた感じはないので、付け心地も悪くないです。

私はひどくはないときに布ナプキン+タンポンで登ったことがあります。

しかし、綿素材なので、汗をかいたり蒸れたりします。頻繁に変えることができないなか、ハードな山には向きません。汗をかくと綿なので冷たく感じます。綿の服を着て山に登ると汗冷えするのと同じです。

普通のナプキン

登山のとき、気軽にトイレに行けないので、多い日用のナプキンで乗り越えました。気持ち悪さはありますが、布ナプキンよりも冷たい感覚はありません。ただかさばるので、タンポンとセットで使うと漏れもなく安心です。

吸水ショーツ

半信半疑で使ってみたのですが、意外といいかもしれないと思ったのが吸水ショーツ。パンツ自体がナプキンのようになっています。ナプキンだとよれたりカサついたりしますが、本当に生理中だったっか忘れてしまうくらいの違和感のなさです。

ただしこちらも表面の記事はナイロンやポリウレタンなどの化学繊維なのですが、吸水面は綿がメインであることが多いです。表面は布ナプキンほど冷たいと感じることはないのですが、汗をかいたり血液量が多いと気になってしまいます。また2日目など多い日だとタンポンとセットじゃないとちょっとしんどいかもしれません。

短時間の登山でハードな動きをするなら、防水タイプもあるので案外ありかなと思いました。

月経カップ

月経カップも本当に生理を激的に楽にしてくれる商品です。ただし、月経カップだけだと漏れてしまうことがあります。また、定期的に取り出して洗う必要があります。中には取り出せなくなって大変だった人もおり、慣れが必要です。手も確実に汚れてしまいます。登山の場合、慣れていない人がいきなり使うのは、やめたほうがいいと思います。もちろん、使い慣れている方ならいいかもしれません。使う場合には、ナプキンなどとセットで利用するほうが漏れ対策には安全です。

痛み止め

生理痛のときには、痛み止めを飲んでしまうのがスムーズです。そもそも生理になってなくても、あったほうがいいです。頭痛薬にもなります。

貧血対策の食べ物

レバーやひじき、赤身の魚など、貧血の解消によさそうな食べ物をとりましょう。プルーンをおやつとして持っていってもいいかも。

生理のときの持ち物

生理のときに必要な持ち物
生理のときに必要な持ち物

生理のときの持ち物をまとめました。こちらが必須のセットとなります。

  • タンポン
  • ナプキン
  • 痛み止め
  • ウェットティッシュ
  • ゴミ袋

生理のときの服装

基本的に登山の装備は優秀です。普段の登山ウエアは吸水速乾性が高いので生理の不快さも感じにくくさせてくれます。 私はサポートタイツを必ず履くようにしています。ナプキンがかさばって歩きにくいのを防ぐためです。冷えるのは防ぎたいですが、蒸れるのでロングパンツよりもキュロットやスカートを選びます。

  • サポートタイツ
  • キュロットかスカート

なお、スカートは着替えやトイレに行くときにも便利というメリットがあります。スカートの良さをまとめてみましたのでこちらの記事も参考にしてみてください。

参考記事:「登山・トレッキング用スカートは雨の日にも強い。キュロット・パンツとは違う良さがある

同行者に伝えるべき?

基本的には危険な日を選ばないように心がけてきました。もしも、予定がずれそうな場合は、あらかじめ一緒に行く友人に伝えて仕切り直すことがほとんどです。私は完全に生理の情報はオープンです。

男性には言いづらいと思う人もいると思いますが、途中で具合悪くなられたほうが困ります。伝えたほうが一緒に行くメンバーも、コースや予定に気づかいをしやすくなりますので、共有することをおすすめします。

しかし、気をつけていても、自分の体のコントロールは難しいもので、思い通りにならないこともありますよね。

行くべきか、延期すべきか

一人なら計画の停止を自分の判断でできます。しかし、友人や家族と一緒で、せっかく休みを取っていたり、前々から計画していた登山なら躊躇してしまう人もいるでしょう。

私は無理せず別の機会にする派です。もともと体力がないほうなので、強行突破しても、実際に行ってみるとやはりつらくなってきました。持っていく物も容量が増えますし、ゴミも持ち歩くことになります。できるなら見直すほうが望ましいと思います。

行くなら、持ち物を必ず忘れずに、心配ばかりせず穏やかに健康的な生活を送って体調を整えることに集中してください。

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