登山のガイド本のうち、初心者にもやさしい「東京近郊の山ハイク はじめよう!山あるき」をご紹介します。「ハイク」とタイトルに入っているだけあって、入門者にも行きやすい山が多く、途中の見どころや立ち寄りどころが充実したプチトリップができそうな本です。
この本が向いている人
- 登山入門者・初級者
- 首都圏近郊に住む人
書籍の概要
著者
JTBパブリッシング
編集者の名前はもちろんありますが、著者名はなく、JTBパブリッシング発行と記載されています。
出版社
JTBパブリッシング
価格
980円+税
発行年月
2011年4月1日発行
ページ数
127ページ
文調
ですます調
色
フルカラー
写真やイラスト/図解
豊富に写真が載っています。地図や、高低差などもあります。写真は女性を映したカットが多いです。登山道の様子は見どころが抜粋されている形で、立ち寄りたいお店も紹介されています。
この本を読んで分かること、できること
分かることは大きく2点です。
- 入門者から初心者向けの日帰りで行ける首都圏近郊の山の概要が分かる
- 立ち寄る場所も含めた、自分好みの山を見つけることができる
富士山と尾瀬ヶ原以外は日帰りで行って帰ってこられる山が紹介されています。一都三県が多いですが山梨県や長野県、群馬県なども含まれています。本には初心者から中級者向けとありますが、富士山を除き、比較的難しくない山が載っているように思いました。他にも所要時間、1日のプランシミュレーション、コースの高低差や所要時間、山へのアクセス、地図、立ち寄りどころが凝縮されています。立ち寄り湯、お土産、人気の飲食店が大体セットで紹介されています。山だけでなく、その前後の楽しみを見つけやすい本だと思います。
登山以外の観光をメインに据えているように見える編集も、JTBらしいなと思いました。ここに寄りたいと途中経過に惹かれつつ、手に取ってしまう1冊になるのではないでしょうか。
テーマが5つに分かれており、「ご近所ハイク」「ご利益ハイク」「ヒーリングハイク」「本格ハイク」「チャレンジハイク」ごとに山が紹介されています。例を挙げますと、ご近所ハイクでは天覧山や御岳山、ご利益ハイクでは高尾山や筑波山、ヒーリングハイクでは三頭山、入笠山、本格ハイクでは石割山、大菩薩嶺、チャレンジハイクでは富士山、北横岳などがあります。
ただし、この本だけで登山に行くのはやや心もとない印象です。入門者向けのハイキングコースを除き、詳しい地図があったほうがいい山もあります。少し発行年月が古いので、最新の状態は確認いただいた方がよさそうです。
小旅行や、観光が好きな登山入門者・初心者におすすめの一冊です。この本をきっかけに登山にハマってくれたらうれしいなと思います。
個人的おすすめ度
★★★☆☆
載っている山・コース
- 天覧山
- 御岳山
- 蓑山
- 鎌倉アルプス
- 鷹取山
- 大楠山
- 高尾山
- 筑波山
- 大山
- 箱根駒ヶ岳
- 三頭山
- 城山・順礼峠
- 入笠山
- 沼津アルプス
- 陣馬山
- 金時山
- 岩殿山
- 石割山
- 大菩薩嶺
- 北横岳
- 尾瀬ヶ原
- 富士山