8月の上旬に立山に行ってきました。テント泊で雷鳥沢キャンプ場に2泊し、観光や登山を楽しんできました。事前に知っていたらよかったと思ったことがあったので、備忘録も兼ねて記録を残します。
アクセス、交通機関
噂には聞いていましたが、交通機関の理解が難しかったです。富山駅から行く場合、3回乗り換えることになります。
電鉄富山駅(富山駅から乗り換え)
↓富山地方鉄道
立山駅
↓立山ケーブルカー
美女平
↓立山高原バス
室堂
こちらのサイトの図が分かりやすかったです。
Web切符で事前予約しておくのがおすすめ。当日並ばずに済みます。Web切符は会員登録が必要です。下記から会員登録と予約時間の確認ができます。
予約できる時間帯は午前中のみとなり、帰り時間の予約はできません。
富山から乗る場合も予約時間はケーブルカーの時間帯を選ぶのみ。おそらくケーブルカーの乗車定員が少なく、混みあうためではないかと思われます。
高原バスで聞いたところ、行きの混雑は午前中が多く、午後になるとさほど混まないのだそうです。
もし乗り遅れたとしても、500円払えばケーブルカーの時間変更も可能です。時間を前倒しするのも500円でできました。
混雑している場合には臨時便が出ます。
私が行ったのは平日でしたが、電車、ケーブルカー、バスいずれも臨時便が出ていました。さらに電車は行きだけ、立山までの直通便がありました。
混雑しすぎて帰れなかったらどうしようと心配したのですが、バスに並んでいる人は臨時便を出してでも帰すそうなので、安心してください。
なおバスには割れ物や水漏れの可能性があるものは、手持ちの必要があります。そのためバスに乗る前にザックから出しておくと楽です。外側につけたままにしてて慌てました。
バスは行きは左、帰りは右がおすすめです。景色がよく、観光気分を味わえます。
水場
雷鳥沢キャンプ場の水は煮沸消毒が必要だそうです。
そのため、ガス代節約なら水は室堂で汲むのが望ましいと思います。湧水があるのでそこで汲むと無料で水をゲットできます。しかも、この湧き水がとてもおいしいのです。
また、室堂にある立ち食いそば屋さん、立山そばでも水をペットボトルに分けてもらえるらしいです。
確かに雷鳥沢キャンプ場に向かうまでに水を持ち運ぶ必要はありますが、室堂の水は美味しいのでぜひ飲んでみてほしいです。
雷鳥沢キャンプ場
行きは下り、帰りは登りと、階段がそこそこありますが、美しくて恵まれたキャンプ場です。
雷鳥沢キャンプ場にはテーブルがところどころにありました。椅子やテーブルとして使えそうな木も転がっているので、場所を選んでテントを設置するとよさそうです。
テーブル席の近くは騒がしいこともあるので、ソロで静かに過ごしたい場合は避けたほうがいいかもしれません。
大きな石もあり、テントの紐をくくりつけるのにちょうどいいです。
雨が降っていて、グランドシートとテントの間に水が入り込んでしまい、水が下から浸透してきましたが、ひんやりする程度でなんとか無事でした。水はけがいい場所なので、豪雨でも水没するようなことはなさそうです。
トイレ
雷鳥沢キャンプ場のトイレは仮設トイレのようでした(2022年8月時点)。ですが普通にきれいで消灯時間以外はライトもつきます。ヘッドライトは持っていったほうが安全です。チップトイレなので100円が必要です。小銭はたくさん持っていくべし。
登山中のトイレも、チップトイレです。唯一、室堂のトイレは違います。普通のきれいな駅のトイレという感じです。
お風呂、日帰り温泉
雷鳥沢キャンプ場の恵まれているところはお風呂に入れること! しかもお風呂は何個かあります。入浴可能な時間は16時から19時くらいまでとさまざまですが、変更する場合もあるようです。
雷鳥沢キャンプ場からは、雷鳥沢ヒュッテが一番近そうです。源泉もありました。源泉の入り方が面白いです。入口が別で一人用の普通のバスタブみたいなお風呂です。入口に気づかない人もいるかもしれません。
雷鳥荘やみくりが池温泉も日帰り温泉やっていますが、私が行ったときは、雷鳥荘に寄ってみたところ、営業時間なのに日帰り入力が中止になっていました。
雷鳥荘が日帰り入浴を中止した理由はよく分かりませんが、翌日も宿泊自体がお断りになっていましたので、コロナの影響かもしれません。事前にSNSなど確認しておくと安心です。
口コミによると、みくりが池よりも雷鳥荘や雷鳥ヒュッテのほうが混まない、きれいらしいという説も。が、比べてないので実際のところは分かりません。ぜひチェックしてみてください。
雷鳥沢ヒュッテは、洗い場はありますがシャワーはありません。また、蛇口もありますが、水しか出ません。そのため、髪や体を洗うなら、湯船のお湯をくむことになります。ドライヤーはひとつありました。
雷鳥沢キャンプ場の受付にそれぞれのお風呂時間が書いてあるので確認してみてください。写真撮り忘れてしまいました。
服装
雨も降ったため夜は寒かったですが、耐えられないほどではありません。昼は晴れているときは暑いくらいでした。下記が服装となります。出発当日着ていた分も含みます。
2泊3日の8月上旬で、あくまで私の場合ですが、参考までにご覧ください。
服装 | 点数 |
山用の下着 | 3 |
山用の靴下 | 3 |
メリノウールの半袖シャツ | 1 |
速乾性のある長袖シャツ | 1 |
山シャツ(羽織り&街用) | 1 |
短パン(行動用) | 1 |
長ズボン(寝間着と街用) | 1 |
サポートタイツ | 1 |
フリース(寝る時に利用) | 1 |
ダウン(上のみ。朝晩の寒い時利用) | 1 |
レインウェア上下 | 1 |
メリノウールは1日目に着ていましたが、汗をかいても寒くはないものの乾きにくいので、寝間着につかって最終日に着ればよかったかなという気も。山シャツは街にもなじみ、肌寒いときに羽織れるので便利でした。時期的に、フリースかダウンかどちらかでも行けたかなという気も。下着はもっと減らそうかなと思いましたが、今回はお風呂に入って着替えたので、日数分あってよかったかなと思います。
室堂で登山道具売ってましたので、何か忘れても大丈夫そうです。
残雪
8月上旬でも一部で雪渓は残っていました。
時期によってはアイゼンかチェーンスパイクがあると安心です。
念のため持っていきましたが、結局使いませんでした。雪渓に階段をつくってくれた方がいたようで、なんとか滑らずに歩けました。盛大にこけている方もいました。
食事
室堂にはレストランとカフェ、立山そばがあります。また、お土産品のレトルトカレーやパンなども仕入れられます。
雷鳥荘、雷鳥沢ヒュッテ、みくりが池、大汝休憩所、一の越でも営業時間や営業日は異なりますが、ごはんが食べられそうです。
大汝休憩所は独特の雰囲気が楽しいのでぜひ寄ってほしいです。異国感が楽しめます。
マスターの気まぐれでメニューが変わるようです。心はうどんだったのですが、「大汝定食ってなんですか?」と聞いたらおすすめだよーといわれてうっかり頼んでしまいました。
お山でこんなエスニック料理が食べられるなんて。感激でした。マスターが自由でとても素敵なので会ってみてほしいです。
ハーブティーをサービスしてくれました。
立山登山(雄山・大汝山・富士ノ折立・浄土山)
雄山は少し混んでいました。休日は行列ができることもあるそうです。
大汝山と富士ノ折立の頂上がちょっと分かりにくいです。私は高度感にひよったこともあり、富士ノ折立の頂上が分からずじまい。YAMAPさんによると、到達しているようでしたが、少々心残り。雨も降ってたし、まぁいいか。
余力があればぜひ登ってほしいのが浄土山。展望台もあり、開けていて混んでおらず岩登りも楽しめました。高所恐怖症ですが、怖いところはありません。
ただ、これが頂上という目印は見つからず、結局、頂上がどこかよく分かりませんでした。他の人も同様に頂上探していました。展望台が美しかったからいいの。
コインロッカー
帰りにお土産を見るときに預けました。確か400円くらい。
両替はできないのでとにかく小銭が大事です。
ゴミ
登山で出たゴミは当然捨てられませんが、その場で買ったものはゴミステーションに捨てられます。
驚いたことに、携帯トイレを捨てさせてくれる場所がありました。今回は大丈夫でしたが、自宅まで持ち帰って処理することを考えるとありがたいですね。
交通機関はちょっと大変ではありましたが、今度は山小屋に宿泊してみたいな。私の人生2回目のテント泊は雨にも降られましたが、よい思い出になりました。