選び方のポイントや、安い雨具のメーカー、ゴアテックス以外の素材、洗えるの?などなど、登山初心者の頃に思った雨具(レインウェア)の疑問にまるっと答えます。
登山の雨具(レインウェア)の選び方
登山の雨具(レインウェア)選びのポイントをご紹介します。
雨具の形状で選ぶ
ポンチョタイプ
上からかぶるポンチョタイプ。風にあおられる危険があり、登山には不向きです。ただ見かけたことはあります。
コートタイプ
日常づかいできるコートタイプですが、こちらも蒸れや動きにくさがあり、登山には不向きです。
上下セパレートタイプ
登山に行くなら断然セパレートタイプです。上着だけ防寒、防風用など使い勝手もいいですよ。
素材で選ぶ
雨を通さず、蒸れにくいものを選びます。このような防水透湿性が高い素材として、よく挙げられるのがゴアテックス(GORE-TEX)です。
たぬ吉はゴアテックスのレインウェアを使っているよ。実は安いものから買い換えたの
色で選ぶ
登山では目立つ色の服を着ることが鉄則です。遭難などいざというときに、振り回して居場所を知らせたり、気づいてもらえる可能性も高まります。黒を避けることで虫を寄せ付けにくくなります。上着は目立つ色を選ぶようにしますよう。
雨具の疑問 Q&A
登山を始めたばかりの初心者の頃、私が雨具について疑問に思ったことに、Q&A形式で答えていきます。
Q 安い雨具で登山は無理?
素材が問題なければ、登山にも使えます。値段よりもどのような機能を持つ素材が使われているかのほうが重要です。
Q 安い雨具ってどのメーカー?
同じメーカーでもいろいろ値段や素材がかなり異なりますが、ワークマン、オンヨネ、ミズノなどは比較的安い商品もあるようです。1万円台で上下そろえるなら、検討してみては。ただし本格的な登山に備えて、買い換えなければならなくなる可能性もあります。
Q 登山で傘は使えるの?
実は使える場面もあります。モンベルなどからトレッキング用の傘が出ています。
とはいえ、平地や山小屋など、使えるシーンは限られますので、雨具は必須です。
Q 今持ってるカッパで登山は無理?
カッパの素材や形状にもよります。防水透湿性が高い素材であることが確認できなければ、避けたほうがよさそうです。
Q 防水透湿性が高い素材ってゴアテックスしかないの?
あります。耐水圧と透湿性を比較した表がこちらです。耐水圧は抜きんでていますが、透湿性では上回る素材もあります。ただ、メーカーが採用しているのがゴアテックスが多いのが現状です。
素材名 | 耐水圧 | 透湿性 |
ゴアテックス(GORE-TEX) | 45,000mm~50,000mm※ | 13,500g/m2/24h※ |
ハイドロブリーズ(HYDROBREEZE) | 20,000mm~40,000mm | 15,000g/m2/24h |
ミレーのドライエッジ ティフォン50000 | 20,000mm | 50,000g/m2/24h |
ディアプレックス( DIAPLEX) | 25,000mm~30,000mm | 16,000g/m2/24h |
ダーミザクスEV | 20,000mm | 16,000g/m2/24h |
ミズノのベルグテックEX | 30,000mm | 16,000g/m2/24h |
オンヨネ ブレステック | 20,000mm | 10,000g/m2/24h |
※また、計測法や2層か3層かによっても異なるため単純比較はしにくいが、基本は3層の数値を採用した
Q レインウェア以外に雨対策に使えるグッズはある?
あります。レインハット、レインカバー、レインスカート、ゲーター(スパッツ)などがあるとより快適です。ゲーター(スパッツ)は登山靴に泥や砂、雨水が入ってくれるのを防いでくれます。
Q 雨具を買えば、そのまま使える?
登山に行く前に撥水加工を必ずしておきましょう。スプレーや漬けるタイプなどさまざまな撥水加工の商品があります。登山靴にもかけておくことをお忘れなく。水をはじき、製品を長持ちさせてくれます。
Q レインウェアって洗濯していいの?
実は洗濯可能です。ただし洗濯後、しっかり乾かしてドライヤーを当てたり、乾燥機にかけて、しっかりメンテナンスすることが重要です。熱処理を加える撥水性能が回復します。
以上、登山の雨具について、紹介しました。