キャンプに行く先輩方のブログを見てみると、写真は美しく、さまざまな道具を上手に使いこなし、工夫を重ねてキャンプを楽しんでいるように見えます。失敗らしい失敗をしていなさそうで、すごいなと尊敬するばかりです。
しかし、初心者かつ不器用な私は、失敗の連続でした。過去にあったしょうもない失敗談を紹介します。
なお、私はペーパードライバーを貫いておりますので、公共交通機関でキャンプに行きます。つまり、念のための何かを持っていくことも、途中でスーパーに寄って買い足すこともできない状態です。と言い訳めいた前置きをしておきます。
私はきっと初心者だからではなく、不器用ゆえに失敗するのだと思います。こんな人もいるんだな、かわいそうに、という目線で、ご一読いただければと思います。
火がつけられない
これ、焚き火だと思う方いるかもしれませんが、焚き火ではありません。焚き火の火がつかないなんて、当然のことです。
ガスバーナー(ストーブ)で火のつけ方が分からず、使えなかったんです。
私が使いこなせず、いまだに使い方が分からなくなるのが、これ。
SOTO(ソト)のGストーブ。レビューを見ると悪くなさそうなので、完全に私の問題だと思われます。びっくりするくらいコンパクトになっていいんですが、点火ができないんだ。今はあきらめて、別のバーナーを使っております。
薪は斧で割れない
斧を買いました。薪を割るためです。公共交通機関でも持っていけそうなサイズです。何も割れませんでした。
事前にYouTubeを参考にシミュレーションはできていましたが、なぜか再現できません。おそらく私の力が足りなかったのだと思います。薪は割らずに使える焚き火台を使うか、割ってあるものを買えばいいと思いました。
芋は炭化する
焚き火をしたときの芋の引き上げ時って案外難しいものです。当初、定期的に確認をしていたんですが、あまりに火が通らない。その結果、しばらく置いておこうということになり、存在を忘れました。
途中で思い出して引き上げた頃、芋はほとんど焦げてなくなりました。焦げると炭化して、硬い炭ができあがります。私たちは芋を炭に変える作業をしていたことになります。
奇跡的に、中心部はかろうじて食べられました。味は最高でした。きっと、ちょうどいいときに食べたらおいしかったんでしょうね。
燻製の火は消えるもの
燻製の火は消えます。火というか、煙ですかね。ダンボール燻製をやりたいと思い、小さな箱と桜のチップとガスバーナーを持っていったんです。
しかし、炙って火がつき、煙が出たはずのチップの火が、なぜか消えてしまいます。しばらく目を離すと消えているんです。何度も繰り返し、相当炙りましたが、やっぱり消えているんです。
結局、焚き火の中にウッドチップを投入し、すぐ上で焼くワイルドな形になりました。
原因は調べてないのでよく分かりません。ダンボールが小さかったとか、酸素の取り入れができてなかったとか、火をつけたままにしたほうがよかったとか、そのあたりでしょう。
ダンボールもかさばるので、あらかじめ燻製されたものを買って、温めようと思いました。
パリッパリの米
米の水分不足による問題で、パリッパリの米ができあがりました。
下のほうが完全に焦げています。お味は、昔の人が道中持ち歩いたとされる、干し飯とでもいったらいいんでしょうかね。結局、激しい咀嚼に耐えかね、お茶漬けに入れてふやかしておいしくいただきました。
できあがった米は米で問題なのですが、クッカーをきれいにするのにとても苦労しました。ちなみにクッカーはメスティンです。軽くて、熱伝導率が高く便利。しかしパリッパリの米をつくりたい人には向きません。あとの手入れに大変苦労します。
ダブルマグは火にかけてしまう
コップは直火NGのものがあります。プラスチックや木、紙はもちろんですが、一見火に強そうなコップでも、だめな子がいます。
私が火にかけたのは、スノーピークのチタンのダブルマグ。固形燃料を2つ使っていたのですが、いつまで経っても湯は沸かず、代わりにほんの少し、底が膨らんで終わりました。
実は二重構造のダブルマグ、火にかけるのは絶対NGでした。空気が膨張し、破裂する恐れがあります。
というのを知らずに火にかけるとこうなります。
シングルマグに比べて、冷えにくいのは魅力なのですが、それ以来、何かのときに直接温められるものを重視して、シングルマグを持っていくようにしています。
買い直した、ステンレスのシングルマグ。モンベル製。ダブルマグに比べてめちゃめちゃ安かった。
量が多すぎる
人間というものはなんて欲深い生き物なのでしょうか。あれもこれもと欲張り、自分の限界を認識していない。
結果として、作りすぎる。食べ物を粗末にはできません。こうなったら最後、無心で食べるしか、道はないのです。
しかもこれ、毎回やります。
まとめ
おそらく思い出が美化されて他にもあったことを忘れていますが、私の少ないキャンプ経験の中ですら、こんなに失敗しています。
だからこそ体験も含めて楽しいものです。知恵と工夫で乗り越えたり、乗り越えられなかったりするのが、キャンプの醍醐味ですね。