エバニューのチタンクッカーで炊飯! 成功するコツ6つ

登山
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今回は、エバニュー(EVERNEW)の「Ti U.L. Pot 600(チタニウムウルトラライトポット600)」で米を炊いてみました。過去の失敗を経て、うまく炊くことができたのでご紹介します。

なぜチタンクッカーで炊飯するのが難しいのか

チタンクッカーは、アルミやステンレスと比べて「軽さ」が特徴です。ただ、熱伝導率が低いというのがデメリット。高温から低温に移動してまんべんなく温かくなるアルミに対し、チタンクッカーは部分的に熱くなるため焦げ付きやすいという特徴があるのです。つまり炊飯に向かないということになります。

しかし米好きとしては、軽さもおいしいお米も両立したい。そこで今回、道具に頼ってみることにしました。

炊飯に利用した道具

今回、炊飯に利用した道具は2点あります。

チタンクッカー「Ti U.L. Pot 600」

エバニュー(EVERNEW)の「Ti U.L. Pot 600(チタニウムウルトラライトポット600)」

品番:ECA532

サイズは600mlです。600mlの鍋で1合炊きました。

バーナーパッド

今回の一番のポイントです。それが、バーナーパッド。クッカーの下に敷いて使います。私はAmazonで買いましたが、通販でも安く手に入りますし、100円ショップでも売っています。私は7.5cmを購入しましたが、もう1つ大きいサイズの方が良かったかもしれません。

できればバーナーパッドはクッカーの形に合うサイズがよいと思います。クッカーの中に入れて持ち運べるからです。サイズだけお手元のクッカーを計ってみて、ちょうどよいものを選んでみてください。

チタンクッカーで炊飯する方法3つ

私が調べて利用できそうと思った方法としては3つあります。

1.バーナーパッドを利用し、弱火で調理する

2.耐熱性の袋を使う

「アイラップ」などの耐熱性の高いポリ袋を利用し、沸かしたお湯の中で湯せんする

アイラップ 60枚入

3.クッカーの中にクッカーを入れる方法

火にかけられるクッカーに米を入れて湯せんする

ハンドルが金属でできているものやハンドルなしのクッカーを手持ちのクッカーの中に入れ、そこに米を炊いて、二重構造にするという方法です。

TOAKSのハンドルなしのクッカー

いずれもメリット、デメリットがあります。

今回は、1の「バーナーパッドを利用し、弱火で調理する」方法でチャレンジしてみることにしました。理由は以下の2点です。

  1. できるだけたくさんのお米を小さくて軽いクッカーで炊きたい
  2. ガスの消費量を抑えたい

耐熱性の袋を利用すると、袋が鍋肌にくっつかないようにするため、炊けるお米の量を少なくするか、鍋を大きくする必要があります。また、調理時間も伸びるようです。つまりガスやアルコールの使用量が増えます。クッカーの中にクッカーを入れる方法も結果的に容量が増えてしまいます。

チタンクッカーで炊飯に成功するコツ6つ

コツは以下の6点です。

  1. 米を事前に浸水させる
  2. バーナーパッドを使う
  3. 沸騰したら弱火にする
  4. たまにかき混ぜる
  5. 蓋をする
  6. 炊けたらしばらく保温して放置

1.米を事前に浸水させる

私は朝ナルゲンボトルに仕込んだので、半日(6時間)くらい浸水させていました。30分程度でもいいと思います。一切、浸水させずに炊いたときは芯が残ったので、事前にする方がおすすめです。

2.バーナーパッドを使う

バーナーパッドが今回一番のポイント。バーナーパッドがあることで、少しでも鍋に火が直接当たらないようにし、熱が均一に広がりやすくします。つまり、熱伝導率が上がります。

7.5cmのバーナーパッド
7.5cmのバーナーパッド。クッカーサイズに対して、今回は小さかったかもしれませんが、機能してくれました

3.沸騰したら弱火にする

基本的に焦げないように「弱火」が基本です。水から火にかけて沸騰したら後は火は弱めで焦げないことを優先させてください。

炊き始めた状態
炊き始めた状態

4.たまにかき混ぜる

底から米を持ち上げるようにかき混ぜました。やや張り付きそうになっていたので、一切まぜないと焦げていたと思います。かき混ぜたのは調理中2回です。

かき混ぜた状態
かき混ぜた状態

5.蓋をする

蓋をすることで少しでも燃料を節約し、しっかり火を通すことができます。「チタニウムウルトラライトポット600」は蓋がついており、内側に計測用の目盛があります。チタンクッカーの中でも炊飯向きかなと思いました。

6.炊けたらしばらく保温して放置

いわゆる「蒸らし」です。タオルや服を巻いたり、保温用の袋に入れたりして放置します。

このくらいで火にかけるのは終了し、蓋と保温をして放置しました
このくらいで火にかけるのは終了し、蓋と保温をして放置しました

もうお気づきかと思いますが、「バーナーパッドを利用し、弱火で調理する」方法のデメリットは、ほったらかし炊飯ができないことです。つまり少し手がかかります。また、弱火で調理するため、時間もかかります。ですが、お米を炊きながら他の料理の準備もできるし、基本的に山でごはんするときは常に隣で見守っているよという方であれば、問題ないと思います。

実際に炊けたごはん

さて、実際にチタンクッカーで炊けたごはんはどうだったのでしょうか。

米が見えないほどのおかずですが…
米が見えないほどのおかずですが…

芯は残っていません。味も米です!

食べてもらった友人からも「これは成功といっていいのでは」とお墨付きをもらいました。

ちなみに今回は耐熱性ポリ袋「アイラップ」を使用して具材を温めました。鍋汚れないのがよいです。

耐熱性ポリ袋「アイラップ」を使用
耐熱性ポリ袋「アイラップ」を使用

メスティンとチタンクッカーで炊いたごはん、どちらがおいしい?

メスティン炊飯
メスティン炊飯

ここは変わらないと答えたいところですが、メスティンです。メスティンはアルミなので炊飯に向いています。そしてエバニューに比べると安いです。

味の深みやお米のほっこり具合がちょっと違っています。チタンクッカーだとあっさりする感じでした。タイ米などに近い食感かもしれません。つまり、カレーや中華など味の濃いものと相性がよさそうです。もしかすると、もっと炊飯時間を増やせばいいのかもしれませんが、これ以上時間をかけると焦げそうなので、やめました。

結果、荷物を軽くしたいけど米が食べたいというときには、バーナーを使えば上手に炊くことができました。もっと良い方法があったよという方は教えてほしいです。

私が愛するエバニューのULクッカーの仲間たち

これまで4日間の山旅(うち、2泊がテント泊)で荷物を軽くするために、エバニュー(EVERNEW)のTi 400FD Cup(400ml)のみで挑んだことがあります。

結果、何ら問題なく過ごすことができました。それ以来、エバニューのU.L 0.3 Seriesは大好きで、他にもTi 570FD Cup(570ml)、Ti U.L. Pot 900(900ml)も持っています。スタッキングも最高です。店頭で見かけたらぜひ手に取ってみてください。

スタッキング最高
スタッキング最高です。400、570、600を重ねています

Ti 400FD Cupの紹介はこちらも参考にしてください。